海堂薫編
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「薫ちゃん、ぜひそのバンダナの代わりに此方を……」
「あぁ?」
「すみません、すみません、平にごめんなさい」
「……フシュー、謝るなら最初っから無謀な賭けに出るんじゃねぇ」
「はい……」
しゅんっと肩を落としたヤツを見ると、まだ何かブツブツ言っていた。
「……はぁ、この猫耳カチューシャを付けたら、たちまちあらゆる猫とお友達になれる魔法のアイテムなのに」
「……いくらなんでも騙されねぇぞ」
「…………畜生」
女が畜生とか言うな。
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