海堂薫編 
4/33


「薫ちゃん、ぜひそのバンダナの代わりに此方を……」

「あぁ?」

「すみません、すみません、平にごめんなさい」

「……フシュー、謝るなら最初っから無謀な賭けに出るんじゃねぇ」

「はい……」

しゅんっと肩を落としたヤツを見ると、まだ何かブツブツ言っていた。

「……はぁ、この猫耳カチューシャを付けたら、たちまちあらゆる猫とお友達になれる魔法のアイテムなのに」

「……いくらなんでも騙されねぇぞ」

「…………畜生」

女が畜生とか言うな。

 prev next back 

4/33

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -