千石清純編 
5/33


「千石さーん!」

「お。なんだい?俺に何かお願い事?」

ニコニコと、珍しく彼女から近づいてきてくれたなぁなんて思いながら、彼女の手に握られている猫耳カチューシャを思わず二度見してしまった。

「……それをつけて欲しいの?俺に??」

「はい、きっと千石さんなら似合うと思います!」

悪戯っぽく笑った彼女に、懐いたらすごく小悪魔なタイプなんじゃないかなって思った。

意外と人を振り回すタイプかもしれないなぁ。

「いいよー!……けど、その後君には俺のお願いを聞いて――って」

ダッシュで逃げなくても。

うーん、そんなに胡散臭かったかな?俺。

 prev next back 

5/33

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -