印象コロコロ
「……っ、せ、拙者はおしっこがしたいでござるっ!!」

さすがに予想してなかった。

というか、いつものポーカーフェイスで対応する許容量を越えてもうた。否、まさかこの年の女の子の口からそんな台詞が出るやなんて思わへん。

「……そ、それはすまんかったな」

真っ赤になって、今にも泣きそうになってる夢野さんが不憫になって道を譲る。

彼女はもの凄い勢いで、女子トイレへと駆け込んでいった。


ふと気づけば、周囲からはクスクスという笑い声が漏れて。

なんや、さっきまでの雰囲気はどこへやら、今は和やかな空気や。

まぁ、わざと人が多いとこで声かけたんやけど。

「……少し、悪いことしてもうたか」

女子トイレから聞こえる「最悪だー!もうお嫁にいけないーっ!!うあーんっ」といった悲痛な叫び声に笑みが零れる。

……あかん。
これはかなりの面白物件やで。

23/34
/bkm/back/top/
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -