君との日常 | ナノ
 
 
 
「もうっダーリンったら意地悪っ」
「ごめんねハニー。ハニーがあんまりにも可愛いからイタズラしたくなっちゃったよ」
「もぉ…でもダーリンのこと好きだから許しちゃうっ」
「ふふっ、俺も大好きだよっ」

「あ、俺その卵焼き食べたいなぁ」
「いいよっ!はい、あーんっ」
「あーん」
「美味しいー?」
「(もぐもぐ)もっちろんだよ、ハニーの作るものなら何だって美味しいに決まってる」

「もお、褒めたって何も出ないんだよー?」
「えー?ちゅーしてくれないの?」
「…んもう、今日だけだからねっ」




「「うざっ」」
「何やっとんじゃお前さんら」
「またクラスの奴ら引いてるぜぃ」

「「バカップルごっこー」」

「また意味のわかんねぇことやってんな」
「だって昨日見た映画にバカップルが出ててさー。それを羨ましいなって幸村に言ったら再現してみようかってなったわけよ」
「意外と楽しかったよ。ま、相手が名前だからかな?」
「またそんなこと言ってー」
「ばか、本音だよ」
「もうっ止めてよっ」

「それもごっこ遊び?」
「「いや、素」」
「…そうかよぃ」


「名前ー俺ともバカップルごっこせんかー?」
「えー…なんか仁王がベタベタしてくるイメージ無いから嫌ー」
「酷いナリ偏見じゃ」
「人間は偏見の固まりだよ」
「いや、ドヤ顔でんなこと言われても」


「あーあーあー…いいなバカップルー羨ましいー」
「じゃあ俺と本当のバカップルになっちゃう?」
「なっちゃおうかしらー」

「いや、俺にしときんしゃい」
「ここは天才的な丸井様だろぃ」
「んー…丸井はともかく仁王は…」
「偏見ヤメテ。俺だって付き合ったらベタベタするぜよ」
「コレ嘘だぜぃ。今まで色んな女と付き合っての見てたけど態度素っ気なかったぜぃ」
「ほらやっぱりぃー」
「ちょ、余計なこと言うんじゃなか!あれは遊びじゃったから…」

「遊びとか仁王サイテー」
「違うナリ、あれは頼まれたから付き合っただけで…」
「うわっ、仁王軽いね」
「頼まれたら付き合っちゃうんだー同じテニス部として情けないよー」
「そーだぜそーだぜー」
「名前はともかくブンちゃんと幸村には言われたくなか」
「はっ、俺は顔くらい選ぶよ」
「俺だって選ぶナリ」
「俺はスタイルも選ぶぜぃ」



「…うわ三人とも最低。顔とスタイルが良ければいいんだ。もう私に近付かないで」


「え、ちょ、待ってよ名前!」
「俺が悪かったって!」
「今は違うぜよ!」


「私軽い人大嫌いなの!!!」

「「「名前ー!!!!」」」

 

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