君との日常 | ナノ
 
 
 
「あけましておめっとー」
「あけおめーシクヨロー」
「新年、明けましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いします。皆さまにたくさんの幸せが訪れることを心よりお祈り申し上げます」
「なんで年賀状みたいな挨拶!?」
「もっと軽いもんでいいじゃろ…」
「今年もよろしくメカドック」
「古っ!たいていの人はそれわかんねぇよ!」

「相変わらず丸井のツッコミは鋭いね」
「そうじゃのー。さすがブンちゃんぜよ。よっ!ツッコミのブンちゃん!」
「ツッコミ日本一!お前が一番イイ男ー!」
「お前らなんなわけ!?別に嬉しくねぇからな!?」
「チッ。うっさいブタじゃ」
「耳が痛いぜ」
「お前ら俺にどんな反応してほしいの?俺泣くぜぃ?」

「ねー、おさい銭いくら入れるー?」
「やっぱ五円じゃろ」
「ご縁とかけて?」
「そーいうことじゃ」
「「ハハハハハー」」
「俺無視!?」
「さっ、ブタ…じゃねぇや、ブンちゃんさっさとおさい銭入れんしゃい」
「ほらブタ…じゃなかった、丸井!後ろつっかえてんだから!」

チャリン

「(お金がいっぱい手に入りますようにードストライクの男と付き合えすようにー頭が良くなりますようにー)」
「(ペテンがもっと上手くなりますようにーやぎゅーがもっと優しくなりますようにー名前とあんなことやこんなことがry)」
「(甘いものいっぱい食べれますようにーチビたちがもうちょっと大人しくなりますようにー受験という存在が滅びますようにー)」

「んじゃ、行こっか」
「そうじゃのー」
「おみくじは?」
「おみくじはやらない」
「なんでだよぃ!今年の運勢気になるじゃん!」
「おまっ…おみくじなんかに頼ってるからお前はいつまでたっても丸井なんだよ」
「意味わかんねーし!だいたい毎日朝の占いのラッキーカラーを身につけてるヤツに言われたくねぇよ!」
「ばっか、あれは可愛い女子アナのお姉さんに言われてるからやって当たり前なんですぅ」
「意味わかんねぇよ。お前だけに言ってるわけじゃねぇし!」

「お前さんらうるさい。俺は寒いんじゃ。もう死にそうナリ。じゃから早う帰りたいんじゃ」
「はいはーい。わかったよ」
「んじゃ、コンビニ寄ってこーぜ。なんかあったまるモン欲しい」
「ええのぅ。肉まん食べたいぜよ」
「私から揚げ食べたい」
「あー、腹減ってきた…」

「そーいやあ二人ともどんなお願い事した?」
「んーまあ色々」
「俺は甘いものいっぱい食べたいっつーのとー…あれ?あとなんだっけ?」
「忘れたんかい」
「そーいう名前はどんな願い事したんじゃ?」
「えーと、金が欲しいとードストライクの人と付き合いたいとー…あとなんか色々」

「なんかくだんねぇことばっかだな」
「お前に言われたくねぇよ。…ていうか、あれって願い事言うんだっけ?お祈りみたいなヤツじゃないの?」
「知らん」
「ま、祈るのも願い事言うのも似たようなもんだろ」
「ま、そうか。…つか誰も受験には触れてないね」
「あ、俺受験が滅ぶようにって願い事したぜぃ」
「よくやった丸井」
「そんなん叶うわけなか」
「夢持てよ仁王ー」
「そうだそうだー」
「おまんらこそ絶対に叶わん希望は捨てんしゃい」

「…ていうか、誰もずっと一緒にいれますようにーみたいな可愛いことは願わなかったんだね」
「なーに言ってんだよぃ?」
「え?」
「んなの願わなくたって当たり前のことだろ?」
「そうじゃ。わざわざ願わんだって離れることはないぜよ」
「二人とも…!……あ、コンビニついた」

「…空気読みんしゃい」
「名前らしいけどな」

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