完全な円になりたい*2






五条さんちのお風呂の鏡は曇りません
(という設定でご覧くださいませ)





Tシャツと下着、ぐしゃぐしゃになったエプロンを脱がせてカゴへと投げ入れ、温かいシャワーを出す。
名前を前に立たせ、背中から覆い被さるようにしてシャワーを名前の上半身へと当てると、うー、と気持ちいいのか、これからする行為を考えているのか、唸る様な声を出す名前に笑って、つむじにキスをひとつ落とす。

シャワーと空いた左手を名前の秘部へと近付けると、それに気付いた名前が僕の左手を掴み、行為を止めようとする。ふふ、と可愛い抵抗に笑ってキスをしながら、名前の片足を持ち上げ、バスタブのふちへと乗せる。



「んんっ、んふ、ぁ、ゃあっら、んんっ!」


キスで否定的な言葉を塞ぎ込み、シャワーを陰核へ押しつける様に当て、左手で秘部の中へと指を進める。僕の左手を止めるようにして掴んでいた手は、力が抜けて添えられる程度に置かれていた。こうなればあとはぐずぐずになるまで堕とすだけだ。




シャワーのお湯が中へ入るようにそこへ当てて、ぐじゅぐじゅと指で中を洗うように抜き差しする。


「あっ、あっ、も…い、い!」
「うん、気持ちいいね」
「ん、ちがっ、ああっ!っ!やっあ!」




シャワーをホルダーにかけ、名前を追い立てるように胸の尖端をぐりぐりと弄くり、秘部へ入れた指のストロークを早めていく。


「違うの?気持ち良くない?」
「あっ!あっ!っ、や、んん!」
「…ほら、見て」


名前の顎をクイっと持ち上げ、目の前にある鏡を見るように促す。
僕のしたい事に気付くと名前は目を瞑って左右にかぶりを振り、鏡から顔を背ける。


「ちゃんと見て。ほら、ここ、綺麗にしなきゃ」
「やぁ!やっ、やだ!ん、ァアッ!」
「可愛い…洗ってるだけなのに、感じてるの?」
「ん、も、ひっ、ィ…く!」


名前が達する前に、指の動きを止める。


「ぁ…、は、あ……」
「ほら、綺麗になったね〜」
「ん…ぅう、……は、さ、とる…」
「ん?」


名前が堕ちるまであと少し。イかないようにゆっくりと割れ目をなぞるだけ。足りない刺激に名前は脚を震わせる。



「やだ…」
「うん、やめたよ?嫌なんでしょ?」
「うう…!」


唸るような声を出して、僕の方へ振り向き、ぎゅうっと強く抱きつく。
鏡に映る小さなお尻を眺めながら、ふにふにと揉んでいく。




「…名前が言うまで何もしないよ?」
「……し、て」
「ん?ちゃんと言わないとだーめ」
「………こ、れ…挿れて……イきたい、」


僕のものに触れて手を上下にゆっくりと動かす。恥ずかしさからだろう、抱きついたまま顔を隠す様にして言う名前に僕が我慢できなくなる。





「んー!可愛い!……あ、ゴムないよ?生だけどいいの?」
「〜ッ、今更でしょ!」

そう言うと、僕の下唇をガジッと噛む。
可愛い催促に堪えきれず、あはは!と声を出して笑うと、ううう…!とまた名前が唸り始める。
唇を塞ぎ、じゅるじゅると舌に吸い付く。キスをしながら、再び名前の片足を持ち上げ、洗ったはずなのに濡るつくそこへと自身で割り広げていくようにゆっくりと挿入する。




「ふ、ぁあ、ん、んっ」


圧迫感か快感か、名前の口から嬌声が漏れ、浴室は声が響くせいか抑えようとする声に下半身が滾る。名前の余裕を無くしてもっと声を響かせてほしくて、名前の両手を自分の首に回して両膝の裏を持ち、抱き上げる。



「ァアッ!あっ!ゃ、っあ!っひ、深…っぁん!」
「…っ、は、可愛い、」
「んあっ!っ、ぁあ!はっ、あっ!」
「…ね、名前、キスして」
「っ、んっ、んん、ふ、ぅ」



僕の肩に顔を押し付けるようにしていた名前に催促をすると、頭を抱え込まれるように深く口付けをしてくれる。
いつもは控えめに絡まる舌が、今は大胆に僕の舌を吸い自ら絡ませ、口の中で這い回る。
気持ち良さと気分の良さで下半身に熱が集まり、ストロークが速まっていく。バチュッ、バチュッと響く音に興奮する。持ち上げた名前を、自分の腰にぶつけるように動かし、自分も下からガツガツと腰を動かし続ける。




「はっ、…名前、好きは?」
「ぁあっ!すきっ、すっ、きぃ…!や、イクっ!さとるっ、あぁッ、ん!」
「ふっぅ、ッ、イって、いいよ、ぼ、くも、」
「んっ、ふぅっ、〜〜〜ッ!あっ、は、
………ああっ!ひ、イッ、た!や、ぁあっ!さと、る!ンッ、ァあっ!」
「も、少し、…っ、はっ、きもち、」



気持ちが良すぎて腰が止まらない僕に、名前は首を左右に振って涙を流した。




「っ、は、イ、くよ」
「あっ!ぅん、んっ、ぁっ、ああッ……!」



中の収縮に促されるように射精すると、ビクビクと痙攣しながら達する名前を、きつく抱きしめた。







「はっ、は、あ、はぁ、」
「………名前、大丈夫?…あ、」
「……ん?」
「………ごめん、外に出すの…忘れてた…」


きょとんとした後、笑いながら僕の背中を握った手で弱々しく叩く。



「…もう一回洗「自分でします!」……ちぇ」



食い気味で答えられたので、大人しく自身を中から引き抜いて、名前を床へと降ろした。










「名前さーん!」

翌日、名前と一緒に高専へ行くと向こうから手を振りながら悠仁が走ってくる。背後には恵もいた。



「おはよう、悠仁」
「おはよ!先生もおはよ!」
「…僕はついでか?」



後から恵も遅れてやってきて「おはようございます」と挨拶する。


「おはよう」
「あ!ね、ね、名前さん、あれ使ってくれてる?」
「ん?」
「…エプロンっすよ」
「…ああ!うん!勿論!」



「可愛いものを、どうもありがとう」と、名前は笑って二人にお礼を言う。


「へへ、なら良かった!釘崎も喜ぶよ」
「買いに行ったのは俺らもですけど、最終的にエプロン選んだのは釘崎なんで」
「そうだったんだ」
「なら、僕からも野薔薇にお礼言っておいてよ」



突然口を挟んだ僕に、悠仁は疑問符を頭に浮かべて聞いてくる。


「…?なんで五条先生が?」
「なんでって、そりゃあ昨日…いっ……!」



経緯を話そうとすると、名前が僕のつま先をグリッと踏み付ける。僕が名前に対して無限を使わない事を知った上での行動だ。




「「……い?」」
「昨日、鍋をする時に着てたの。悟も似合ってるって言ってくれたから」
「そうなんだ!てか鍋!めっちゃ食べたい!」
「お前名前さんと鍋食ったって言ってなかったか?」
「そう!すげー美味かったの!」


「また作ってよ!」と笑顔でお願いする悠仁に、「勿論!今度はみんなでうちにおいで」と、話を逸らすことに見事成功した名前をじろっと見下ろす。





悠仁と恵に「またあとで」と別れを告げ、二人きりになると、名前が「悟、さっき何を言いかけたの?」と僕に問い質す。


「んー?名前が二人に言ったような事だよ」
「そう、ですか」
「そうそう、フリフリエプロン姿の名前が可愛かったって。名前、もしかしてやらしい事考えてない?」
「考えてない!」
「ほんと?」
「ほんとほんと」





ボロを出すまいと流す様な返事をする名前を見ながら、次は服も下着も全部脱がせてちゃんと裸エプロンでしよう、と僕は心で固い決意を抱いた。






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