A requiem to give to you
- 崩落編 -

【第59音番外・ルーク達との合流前】


レジウィーダ:うーん……えー……………何だっけなぁ………?

アッシュ:オイ、何を一人で唸ってやがる

レジウィーダ:えー? いや、ちょっとねー………うーん

グレイ:一々喧しい奴だな。一人で考えても答えが出ねェってンなら取り敢えずなんか言葉にしてみろよ

レジウィーダ:取り敢えず、ね。いやさぁ、ちょっと思い出せない事があってさー

グレイ:何をだよ

レジウィーダ:ヒースちゃんがね。最近、音素意識集合体から熱烈なアプローチを受けているっぽくて

グレイ・アッシュ:は?

フィリアム:……………

レジウィーダ:あたしもこの間たまたまその場に居合わせて初めて知ったんだけど、その時はシルフとノームがいて”祝福”とか言って力を分けてたね

グレイ:成る程な

アッシュ:いや、納得出来るか! 音素意識集合体が現存するだなんてまだ立証されていないんだぞ!?

レジウィーダ:そんなこと言われても、実際にいるんだから仕方なくない?

フィリアム:別に仕方なくもないけど、でも………仮に本当にいたとして、何で彼にそんなに集まってくるんだ?

レジウィーダ:多分それはヒースちゃんの能力が関係してると思うんだよね。んで、ここからが本題よ

グレイ:おう

レジウィーダ:こう、なんて言うかな。エネルギーの主格と言うか、最上級の地位を持つ存在と言うか……。そう言った者達と心を通わせるってのがさ、なーんか覚えがあるんだけど………

アッシュ:思い出せなくてそうなってるって事か

レジウィーダ:そうなんだよね! もう喉元まで出かかってるの! けどあとちょっとの所で思い出せないって言うか……フィリアム、なんかあたしの記憶の中で覚えがない?

フィリアム:どんな聞き方……まぁ、いいや。そうだな………正直言うと、わからない

レジウィーダ:そっかぁ、うー………もどかしい!

グレイ:つーかよ

レジウィーダ:何だよ

グレイ:音素意識集合体ってのは、つまるところ別の世界で言うところの精霊だろ? つまりそれって


















精霊術師とか、召喚士のやってることと同じじゃね?






レジウィーダ:ハッ( °□° )






グレイ:オイ、顔ヤベェぞ

レジウィーダ:そ、それだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!

アッシュ・フィリアム:うるさ!

グレイ:マジで煩ェ! つーか、オレが覚えてるンならテメェも直ぐにわかる事だろうが!

レジウィーダ:ばっか、記憶してる範囲とそれを要領よく引き出せるかはまた別だってのー!

フィリアム:それって自分がバカだって認めてるようなものじゃ……むぐ

アッシュ:本人が気付いてないのだからここは黙っとけ


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