A requiem to give to you- 外郭大地編 -
【時期】第27音後
イオン:そう言えば、レジウィーダやタリスは不思議な力がありますが、ヒースも何か出来るのですか?
ヒース:ええ、出来ますよ
レジウィーダ:えーなになに!? 気になる!
ヒース:僕は自然と同調【シンクロ】する事が出来るんだ
レジウィーダ:同調……って事は、操れたりする感じ?
ヒース:いや、自然その物を操る訳じゃないんだけど。何て言うのかな、例えば……海には波があるだろ?
イオン:ありますね
ヒース:波と同調した場合、その波の揺れを大きくしたり小さくしたりする事が出来る
レジウィーダ:へーつまりアレだね。君の力は元々有る"モノ"の力の操作を行えるんだね
ヒース:そうだね。それで君はどうなんだいレジウィーダ
レジウィーダ:あたしは元々在る"モノ"の変化と使役ってところ
ヒース:例えば?
レジウィーダ:音素があるとして、それに色……つまり好きな属性をつけたり、全く別のエネルギーに替える事が出来て、またそれを術として操れるんだ
イオン:普通、譜術士の素質がある者はその個人の持つ音素属性に基づいた属性のみを操る事が出来ます。ジェイドの様に特殊な技術も用いていたり、複数の音素属性を持っている場合もありますが、それでも音素以外のエネルギーを使う事は出来ません
ヒース:成る程
レジウィーダ:あと、これはまだ上手く制御は出来ないんだけど……最初から色のあるエネルギー取り込む事も出来て、それによってものすっごい術も使えるようになるんだ!
ヒース:それはすごいな
グレイ:ま、それで術を暴走させて謹慎処分を食らってたけどな
レジウィーダ:ちょ、そんな過去の事を掘り返さんでええわっ!
イオン:ははは……
ヒース:やっぱり、君は君だな……
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