A requiem to give to you
- 崩落編 -

【第77音番外】


ガイ:それにしても、相変わらずレジウィーダはこの環境でも薄着だなぁ

アニス:本当だよね。寒くないの?

レジウィーダ:うん。全然平気! 昔から寒さには強いからね

ティア:でも薄手の外套一枚だなんて……見ているこっちが凍えそうだわ……

グレイ:本当だよ。視覚で殺される………

フィリアム:兄貴と導師は逆に暑そうなんけど

グレイ:マイナスの世界で着こまねーのは普通に死ぬわっ。しかもお前らと違ってこっちは戦えねェンだから、温まる術がこれしかないンだよ

ガイ:まぁ、普通はそうだよな。戦闘する俺達だって今来てる物だけじゃ寒いくらいだし、寒さが苦手なグレイには酷だろうよ

アニス:でも、それなら大人しく街で待ってれば良かったじゃん

グレイ:そうしたい所だけどな、そう言うわけにもいかねーのよ

レジウィーダ:どう言うわけさ?

グレイ:アリエッタが来る可能性が高いなら、絶対に何かしら問題が起きるだろうからな。最悪な事態を回避出来るかも知れないし、行った方が良いと思ったンだ

ティア:でも彼女と戦闘になったら、貴方は足を引っ張る事になるわよ?

グレイ:そうなる前に導師を連れて隠れてるから、そこは安心しろ

ガイ:堂々と隠れる宣言するなよ………まぁ、実際その方がありがたいけどさ(苦笑)

アニス:寧ろ寒すぎて凍えて、逆にイオン様に守られたりして……

レジウィーダ:そうなったらちゃんとカメラ回しておくから気兼ねなく倒れててくれ♪

グレイ:鬼かテメェ。つーか、無策でただ隠れてるだけにするわけねーわ!

フィリアム:(でも、それはそれでちょっと見てみたい気もする………)


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