A requiem to give to you
- 崩落編 -

【第77音番外】


レジウィーダ:聞いた事もない言語………もしかして、それが本来お互いの使ってる言語だったって事なのかな?

タリス:確かに、明らかに違う世界観で扱う文字だって違うのに、話せる言葉が一緒と言うのも変だとは思っていたけど、そもそも何で普通に話せていたのかしら?

グレイ:そこで盗み聞きしてる奴、なんか知らねーのかよ?

トゥナロ:知らん。予測はつくけどな

ヒース:その予測ってのは?

トゥナロ:あくまでも予測だ。けど、言語がわからなくなったタイミングと戻ったタイミングにヒントはあるんじゃねーかと思ってる

タリス:戻ったのって何日前くらいなの?

ヒース:グレイと合流した時だから………

グレイ:二週間前くらいか?

タリス:二週間前って……

レジウィーダ:あたし達がこの世界に戻ってきたのと同じくらいだね

ヒース:偶然、ではないよな

レジウィーダ:けど、前にあたしがこの世界に来た時には普通に話せてたっぽいけど?

トゥナロ:その時と一つだけ、違う物があるだろ

レジウィーダ:違う物?

トゥナロ:因みに、オレはローレライの使者だから言語については何の問題もなかったし、その事については完全に無関係だからな

グレイ:違う物………………もしかして

タリス:何かわかったの?

グレイ:多分だけど、レジウィーダ

レジウィーダ:あたし?

グレイ:お前が初めてこの世界に来た時に持っていて、そのまま置いていった物があっただろ。ンで、今回地球に戻った際に持っていった………それじゃね?

レジウィーダ:もしかしてもしかしてだけど…………鍵?

ヒース:鍵って、あの懐中時計か

タリス:でも、確かに何かあるならそれくらいしかなさそうよねぇ。お祖母様が渡した物だって言うし

トゥナロ:オレも流石に確証は持てないけどな。多分、それが翻訳機能を果たしてたんじゃないか?

レジウィーダ:今明かされた衝撃の事実、だね!

ヒース:もっと早く知りたい事実だったけどね。危うく頭おかしくなった人にされかけたから

タリス:それはドンマイね♪


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