【第77音番外】


レジウィーダ：あのさ、シンク

シンク：何さ

レジウィーダ：この先に六神将がいるかもって話だけど、本当にあたし達についてきて良かったのか？

シンク：今更でしょ。アンタの手を取った時点でボクは裏切り者さ。いずれはバレるんだし、隠したって仕方がないよ

レジウィーダ：そうなんだけどね

シンク：アレでしょ。アンタ達が気になってるのはアリエッタだろ

レジウィーダ：うん。あの子が君を見て、どんな反応をするかなって

シンク：少なくとも兄弟だとは思われないだろうね。レプリカだと言うのは流石のアイツも考え至るだろうさ。………ま、そこから芋蔓式に今の導師も違うって事に気付くかもね

レジウィーダ：だよねー………うわぁ、どうしようかなー……

シンク：どうもしないよ

レジウィーダ：シンク

シンク：別にボクはアイツに認めてもらおうだなんて思ってないし。それに多分、アリエッタにとって重要なのはイオンのレプリカじゃなくて、オリジナルの行方だと思うしね。それに、

レジウィーダ：それに？

シンク：ボクがこの先も生きる為には、オリジナルや今の導師を気にしていつまでも隠してはおけない。アリエッタだってそう………だからアイツがボクの顔を見て、そこから真実に気付いて、そしてアイツがどんな行動をするとしても……………ボクは後悔しないよ

レジウィーダ：………そっか。うん、そうだね。君が君らしくいられるのが一番だもん。君だけじゃなくて、イオン君も。だからこそ、アリエッタにはちゃんと真実を伝えなくちゃね

シンク：言っておくけど、ボクはアイツがどうなろうとどうだって良いからね。仮にアイツが自殺を図ろうとしても、ボクは止めないよ

レジウィーダ：君が止めなくても、止める人はたくさんいるよ。一人で勝手に逝かせはしない………だからさ

シンク：？

レジウィーダ：ちゃんとアリエッタと和解出来たら、また仲良くしてあげてね

シンク：元々仲良かった記憶ないんだけど………………まぁ、少しは考えておいてやっても良いよ


．