A requiem to give to you- 崩落編 -
【第76音後〜第77音開始前】
トゥナロ:オイ、クリフ
クリフ:何?
トゥナロ:お前、シンクに正体をバラしたのか?
クリフ:バラしたと言えばバラしたし、バレてないと言えばバレてない………かな。ダメだった?
トゥナロ:いや、ダメとか良いとかはオレが決める事じゃないだろ。寧ろお前は良かったのかよ
クリフ:うーん、どうだろうねぇ。でも、結果的にはなんとかまとまったし、まぁ良いんじゃないかな
トゥナロ:お前がそれで納得してるんなら良いけどよ。つーか、もしやそのままアリエッタにも……?
クリフ:それはしたくない
トゥナロ:けど、シンクがこのままあいつらについて行ったら高確率でアリエッタとも遭遇するぞ
クリフ:それはどこまで当たると思う?
トゥナロ:ほぼ100パーと言っても過言じゃない
クリフ:なら、私はシンクがついて行かないようにしておくよ
トゥナロ:先延ばしにしているだけってのはわかってるか?
クリフ:わかってる。それでも………彼女に真実を知られるのは、怖いんだよ
トゥナロ:その割には言ってる事とやってる事が無茶苦茶だけどな
クリフ:それに関してはアンタにだけは言われたくないけどね
トゥナロ:オレはオレなりに考えがあるんだよ。お前のようにビビってるわけじゃねェ
クリフ:はっ、私が元の役職だったら今頃首が飛んでる発言だね
トゥナロ:でも今は違うし、何なら今のお前とならオレ様の方が地位だけなら高い
クリフ:殉職扱いだから実質ないようなもんだけどね
トゥナロ:ま、それもそうだ
トゥナロ:(何にしても、こいつらの事をいつまでもこのままにしておくのも都合が悪いし…………良くも悪くも事態を動かすには今、なんだろうな)
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