A requiem to give to you
- 崩落編 -

【第76音番外】


グレイ:うぅ………寒ィ………

タリス:相変わらずねぇ

グレイ:そう簡単に体質が変わるかよ

タリス:暖房用の譜石は?

グレイ:とうの昔に使い切った

ジェイド:ですがグレイ、貴方確かガーネットを持っていますよね?

グレイ:あ? なんで知ってンだよ?

ジェイド:前に譜業銃を改造しているのを見ていたのですが、その時にいくつか音素濃度の高い譜石を嵌めていたので、それかな……と

タリス:この世界にもガーネットがあるのねぇ

グレイ:用途は全然違うけどな。て言うか、確かにそれらの宝石は持ち歩いているけどよ、あれは普通の譜石と違ってそのままじゃ使えねーのはあんたくらいなら知ってるだろうよ

ジェイド:まぁ、そうですね。ですが貴方だったらそれを扱う為の音機関くらい作れそうだと思っただけですよ

グレイ:時間があれば出来ない事もねェ。でもそんな時間はないし、何よりもガーネットレベルの譜石を個人の保温用に使うには無駄遣いが過ぎる。キムラスカの謁見の間を暖めるくらいなら話は別だけどな

タリス:そんなに強力な物だったのねぇ。何にしても今度いくつか譜石を備えておく必要はあるかも知れないわ

ジェイド:まぁ、あって損はないと思うので、今度陛下にでも強請ってみましょうか♪

グレイ:そんな事を言えるのはあんたくらいだよ

タリス:流石幼馴染みだわ

ジェイド:とは言いますけどね。多分、私が頼むよりはレジウィーダにやってもらった方がよりお得にもらえるかも知れませんよ?

グレイ:余計なことにしかならないような提案をするンじゃねェ!


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