A requiem to give to you
- 崩落編 -

【第76音番外】


タリス:グレイ…………

グレイ:な、何だよ。そんな怖い顔して

タリス:あら、怖い顔だなんて失礼ねぇ………それよりもあなたねぇ、どうしてそんな事になっているのか説明してくれないかしら?

グレイ:そんな事って……この腕のことか?

タリス:それ以外に何があるって言うのよ。大体、アリエッタの魔物に回収をお願いしていたんじゃなかったの?

グレイ:その、筈だったんだけどな………ちょっと、思わぬ敵の増援にしてやられたと言うか何というか……

タリス:それだけ危険な所に置いて行ってしまったのは私達の責任だわ。それは本当に申し訳なかったと思う………でも、それだけの大怪我なら入院レベルよ。なに普通に皆について来てるのよ

グレイ:別にお前もルーク達も、誰の責任でもねーよ。怪我については……確かに入院を勧められたけど、でもお前らの安否がわからないままジッとは出来なかった

タリス:でも、それであなたが苦しい思いをし続けるのは………それこそ耐え難いわ

グレイ:悪い………けど、そこは譲れない

タリス:はぁ………本当に、あなたって人は……………もう、良いわ

グレイ:……………

タリス:何はともかく、こうして再会出来ただけでも幸いと思わないとねぇ。私の方こそ、心配かけてごめんなさい

グレイ:いや、元気そうで良かったよ。……あいつも、変わりはないか?

タリス:レジウィーダも元気よ。寧ろ、何だかすごくスッキリとした感じがするわ

グレイ:? どう言う事だ?

タリス:まぁ、それは会えばわかるわよ

グレイ:お、おう……?


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