A requiem to give to you
- 崩落編 -

【第74音番外】


ジェイド:時々、貴方達が我々と同じ生き物なのか不思議に思いますよ

グレイ:どう言う意味だ

ジェイド:そんなに睨まないで下さい。別に馬鹿にしているわけではありません。ただ、貴方達と旅をして、戦いを共にする中でふと思う時があるんです

グレイ:能力の事とか?

ジェイド:そうですね。特にタリスの霊魂との意思疎通やヒースの音素意識集合体の使役と言うのは常人にはまず出来ない所業です

グレイ:それを言ったら、レジウィーダの能力もなかなかじゃね?

ジェイド:確かにマナを扱うのも普通の人間では不可能でしょう。ですが彼女の場合、譜術に詳しくない者達からすれば一見すると上級術を使いこなす譜術士に見えますからね

グレイ:まぁ、それもそうだわな。オレに至ってはマジで目立たない能力だから、その理屈で言うのは論外だし

ジェイド:能力もそうなのですが………私としては、貴方達の体の作りも気になるところではありますけどね

グレイ:例えば?

ジェイド:わかりやすいところですと、貴方の異常な回復力とか。アクゼリュスでのレジウィーダの怪我の時もそうでしたが、貴方達は我々よりも余程怪我の自然治癒力が高いように感じます。実際、骨の方ももう大分治ってきているのではないですか?

グレイ:まあな

ジェイド:理屈はわかりませんが、異世界人は体のあらゆる成長が止まると言うのは聞いていますが、それも何か関係があるのでしょうか?

グレイ:知らね。けど、怪我の回復については………少し心当たりがある

ジェイド:差し支えなければ、お尋ねしても?

グレイ:治癒力向上促進と言えば、第七音素だろ。ちゃんと確認した事はねーけど、オレらと深い関わりのある第七音素使い………って言えば何となく想像つくだろ

ジェイド:成程、とてつもなくわかりやすい例えですね……………フフ、彼にとって貴方達はとても大切なんでしょうね。誰かさんと一緒ですね♪

グレイ:急に気色悪い事を言うンじゃねェ。それと含みを持たせながらこっち見ンな!

ジェイド:おや、別に私は貴方の事とは一言も言っていませんがね

グレイ:この性悪が

ジェイド:お褒めに預かり光栄ですv

グレイ:………………(疲)


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