A requiem to give to you- 崩落編 -
【第68音番外】
ヒース:大佐
ジェイド:おや、ヒース。どうしましたか?
ヒース:……いや、これと言って用事があるわけでもないんですが
ジェイド:ですが態々こうしてミュウ(ソーサラーリング)を使って話しかけてくるって事は、何かしら言いたい事があるのでしょう? ……ああ、ですがこの間の事での謝罪はいりませんからね
ヒース:わかってます。ただ、その『この間の事』で………意外だなって思ったんですよ
ジェイド:と言うと?
ヒース:レジウィーダ達が消えた時。取り乱すってのは想像がつきませんが、貴方だったらもしかしたら彼女達を直ぐにでも探そうとするのかもって思ってましたから
ジェイド:ふむ………あの場合は寧ろ自分達の命すら危うい場所でしたからね。無謀にも考えなしに飛び込むには、私も若くはないんですよ
ヒース:まぁ、確かにいざ大佐がそんな事したらいよいよこのパーティは終わりますね
ジェイド:そう言う事です。………ですが、
ヒース:?
ジェイド:ここだけの話、逆に貴方があの時取り乱してくれたお陰で冷静になれた部分もあります
ヒース:本気で言ってます?
ジェイド:少なくとも、グレイやアニスの前では口が裂けても言えません
ヒース:ああ……(察)
ジェイド:それに、結果的には彼女達が生きているのはなんとなくわかりましたしね。そして我々も、こうして戻ってきた。それなら、いずれは向こうから来るでしょう。前のように………ね
ヒース:………そうですね。今は、それを信じるしかありません
ジェイド:ヒース、あまり根詰めすぎるのはお勧めしませんよ
ヒース:わかってます
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