A requiem to give to you
- 崩落編 -

【第66音番外】


タリス:何だか、騒ついているわねぇ

ティア:タリス、どうしたの?

タリス:いえ、霊魂達がどうにも落ち着かない様子なのよねぇ

ティア:あ、そ……そうなのね

タリス:そんなに怖がらなくても、彼らは何もしてこないわよ

ティア:べ、別に怖がってなんかいないわ!

タリス:(そんなに慌てなくった誰も馬鹿にはしないのにねぇ。損な性格だわ)

ティア:そ、それより霊魂達はどうしたと言うの?

タリス:それが本人達もよくわかってないみたいなのよ。ただ、凄く不安みたいよ

ティア:障気の問題か、或いは降下していく大地による環境の変化か………動物や魔物もそうだけれど、存外、彼らの方が余程世界の変化に敏感なのね

タリス:一番環境や世界に対して干渉している人間こそが誰よりも鈍いって言うのも、何だか皮肉なものだわ

ティア:何にしても、彼らのこう言う信号は気に留めておいた方が良さそうね

タリス:ええ、最後まで……慎重に行きましょう

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