A requiem to give to you- 崩落編 -
【第64音番外】
ルーク:はぁ、まさかティアがいるとは思わなかった……
ティア:見つけたのは偶々よ。でも、尾行が下手すぎてこっちが焦ったわよ
ルーク:うぅ、面目ない
タリス:二人とも、おかえりなさい
ルーク:え、タリス? 起きてたのか
タリス:人の出入りがあればそりゃあねぇ。それよりも……その様子だとナタリアは大丈夫なようね
ティア:ええ
ルーク:ああ、何かアッシュが来て励ましてた
タリス:成程ねぇ。確かにそれは良い後押しになるわね
ルーク:ナタリアにとって、アッシュとの約束が《本物のルーク》との唯一の繋がりだったからな
ティア:ルーク……またそんな事を言って、もう
ルーク:だ、だって……
タリス:はいはい、そこギスらないの。そもそも私もティアも《ルーク》と言ったらあなたしか知らないのだから、偽物だって否定してしまったら私たちにとっての本物も否定してしまう事になるわ
ルーク:あ、
タリス:はい、これ。取り敢えず、今はまだ起きるには時間が早すぎるから、これを飲んだらもう少し休みなさいな
ルーク:あ、ああ……ありがとう
ティア:ありがとう、頂くわ
ゴクリ……
ルーク・ティア:ゴフッ!?(吐)
ルーク:ま、っっっずっ!!?
ティア:な、何これ……!?
タリス:あら、間違えたわ。それは朝食後に出そうと思った特製のロシアンルーレット茶だったのよ
ルーク:ロシ、アン……何だって??
タリス:はい、こっちのホットミルクを出そうとしたのよ。ごめんなさいねぇ
ティア:……眠れる気がしなくなったわ
ルーク:味が強烈すぎだろ……
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