・長文…君想歌…

朝、起きて、いつも思う。どうして目がさめてしまったんだろうと。このままずっと眠れていたらいいのにと。

君はそうして自分を否定して、世界も否定した。君は僕のこと本当に好きかい? だったら、泣くなよ…

わかってる。だけど、どうしても、抜け出せない。どうしても、怖いんだ。失うのは怖い。

何時まで君は苦しまなくてはいけないんだろう。僕には何もできない。どうして、僕は君を好きになったんだろう。

いっそ、出会わなければよかった。そうしたら、こんなにも苦しまなくてすんだんだ。

壊してしまおう。君が潰れてしまう前に。

さよならと振られた手が、戸惑っていた。あなたは泣いていた。理由なんて、本当はわかっていた。私は。

君が引き止めた僕。行かないでと君が懇願した。不謹慎だ。嬉しくてしかたなかった。

どうして、わからなかったんだろう。夜、眠りにつくとき、あなたを思う。私は朝を望んだ。

僕にできることなんて、君を想うことだけだ。きっと。だから、この歌は君に。ささやかだけど、届けたくて。


[*prev] [next#]
[目次に戻る→]





以下はナノ様の広告になります。
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -