・長文…君想歌…
朝、起きて、いつも思う。どうして目がさめてしまったんだろうと。このままずっと眠れていたらいいのにと。
君はそうして自分を否定して、世界も否定した。君は僕のこと本当に好きかい? だったら、泣くなよ…
わかってる。だけど、どうしても、抜け出せない。どうしても、怖いんだ。失うのは怖い。
何時まで君は苦しまなくてはいけないんだろう。僕には何もできない。どうして、僕は君を好きになったんだろう。
いっそ、出会わなければよかった。そうしたら、こんなにも苦しまなくてすんだんだ。
壊してしまおう。君が潰れてしまう前に。
さよならと振られた手が、戸惑っていた。あなたは泣いていた。理由なんて、本当はわかっていた。私は。
君が引き止めた僕。行かないでと君が懇願した。不謹慎だ。嬉しくてしかたなかった。
どうして、わからなかったんだろう。夜、眠りにつくとき、あなたを思う。私は朝を望んだ。
僕にできることなんて、君を想うことだけだ。きっと。だから、この歌は君に。ささやかだけど、届けたくて。
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