君の好きな世界である為に。

「君には闇が似合う」

ある悪魔は“貴方(担当者様)”に言いました。

――この世には様々な世界が存在する、と言います。闇が似合う、と言った悪魔は、いまではすっかり世界を牛耳る通称“魔王”となっていました。
何百年変わりもせず、闇が似合うとたくさんの人に言い続けました。

魔王は、
その闇は何れ、強味になるのだ、
とニコニコしながら言いました。それは、どんな感情であれ、強味になると。


「力をあげよう。誰にだって自分の世界はあるが、それを具現化する力だ。
――それだけかって?……そんな訳が無い!
私のいうとおり、君の世界に“興味のある”者を引き込むといい」

ある者には「君の寿命が永遠のものとなる」
と言い、
ある者には、「あの人と永遠に2人きりになれるよ」
と、言いました。
また、ある者に、「恨んでいるのなら、消してしまえばいい」
ある者には「何よりも面白い事になる」


などなど……、その者達の闇によって言葉を変えて唆したのです。そうして、思い悩む者達へ手紙を書かせました。
全く魔王の意図は不明です。この力を利用するも良し、魔王を敵としてもまた、魔王は喜ぶでしょう。

この世界は私にとって面白い。

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