キルアside

ピッと切れた電話を手にベッドへ飛び込む

今は、天空闘技場の近くのホテルを
ハンターライセンスを使って借りてる

早く、200階に上がらねーと。

ゴンが目を覚ましたって聞いた。

それは嬉しい、けど…針を抜いても、オレが闇で、ゴンが光な事に変わりはない。

ゴンがここにきたら、言う。
別れよう。って…

オレもゴンが好き。
口には出してなんてはず過ぎて
言えないけど本当に大好きなんだ。

でも…だからこそ。

今回の事で改めて思った…だから言う。

オレといたら、ゴンまで暗いオレの方まで
落ちてくる。

寂しいけど…元々オレ達は会わない、
会うはずがない場所にいたんだ。

少し前の生活に戻るだけ、それだけ。

家族ももうオレの事諦めたみたいだから、
旅に出ようかな…

それなのに。

何で。

何で涙なんか出るんだよ。

寂しい…

もうちょっとしたら、ゴンに二度と
会えなくなるなんて。

「ゴン…っ!」

ベッドに潜り込む。

「会いたい」

会った事で何かが変わる訳でも無い。

むしろ、待っているのは別れだけなのに。

ただ会いたいんだ、ゴンに。

「早く、来てくれ…」

呟くと重くなってきた瞼を閉じて
眠りの世界に落ちる。

ーー

目を覚ました時には夜で、目の前にズシの
顔があったから、飛び起きた。

「…ズシ?」

ズ「はー、良かったっス!
師範代を呼んできます!」

師範代って…

ウ「キルア君、目が覚めた様で何よりです」

ウイングだよな。

「やっぱりあんたか」

ウ「やっぱりとは何ですか。今日初めてズシに聞いて、久しぶりに会ったと思えば、
一言目がそれですか。らしいと言えばらしい
ですが」

だってさ、ズシには気付かれたけど、あんたにまで気付かれたら、めんどいし。

「で、何で2人がここにいんの?」

鍵閉めてたと思うんだけど。

ズ「部屋にきて、ドアをノックしてみたら
空いてたので、入らせて貰ったっス!」

空いてた?
オレ、鍵は絶対閉めるようにしてんのに。

未だに状況が飲み込めない。

ウ「あなた、熱出してたんですよ」

ズシから「入ってみたけど、いないから、探したらベッドで苦しそうにしてるっス!」って聞いた時は驚きましたよ」

「熱?」

どうりで体が重いと思った。

熱なんていつぶりかな。

最低でも7年間は出してねーな。

ウ「咳はでますか?」

「全然」

ウ「それなら、きっと疲労からくる熱でしょう。1日寝とけば治ると思うので、さっさと
寝てください」

疲労、か。

ウ「ったく、ゴン君にしても
あなたにしても…、限界まで頑張ってやり過ぎるのはどうにか、ならないんですか!」
どうせ言ったとしても、無理でしょうね。と言ってウイングは出て行った

ズ「じゃあ、お大事にっス!」

「おう」
と片手を降る

ドアの閉まる音を聞きながらベッドに沈み込む。

また、ブワッと眠気がくる

「…眠て」

あんまり、
オレ寝るのは好きじゃねーんだけどな。

ゴンが来るまでに治さねーとだし、
寝るか。













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