キルアの受難(前)*

ゴンside

キメラアントの事件も終わって、カイトも
まだ無事にとはいかないけど、普段の生活
に戻ってきて、キルアとも仲直りできた。

ネテロさんも死んじゃったけど、今は変わり
にマーメンさんが頑張ってる。

でも、キルアは終わった後に倒れちゃって
俺はその時、力を使い切っちゃって
動けなくて。

その後に、キルアと同じ病院に
マーメンさんが、送ってくれた。

目を覚ました時にはいつかと同じように、
目の前にサトツさんがいた。

サトツさんは
「オーラの使い過ぎで生死の境を彷徨って、
1ヶ月も寝てたんですよ」って言われて、
驚いた。

「キルアの怪我は!?」
聞いたら
サ「キルア君は1週間半ほど
前に退院しました」

「そっか…よかった!」

本当によかった。
キルアが俺の所にきた時には頭怪我してるし
体中怪我だらけだったから。

サ「キルア君は
“治ったから、体を鍛え直しに
天空闘技場に行くから、ゴンが起きたら
伝えてくれ”と言い残して、
先に行かれました」

ちょっとくらい待ってくれても、
良かったのに…

サ「“俺の方が最初は強かったのに、いつの
まにか抜かれてて、一人で突っ走るから、
危なっかしくて、見てらんねー。
ゴンが寝てる間に抜かしてやるから、
待ってろよ”とも言ってました」

キルア…
俺も負けないからね!

「サトツさん、
俺も天空闘技場に行ってくる!って
わわ!」

立ち上がろうとしたら、ふらっと足元が
揺らいで、ベッドの端にある柵に掴まる

サ「1ヶ月も寝てたので、さすがに体力も
落ちるでしょう、体力を回復させてから、
行きなさい。今行けばまた、怪我をしかね
ません」

ちゃんと、体力が回復してなくても、あいつ
なら来そうだから止めてくれ、
と頼まれましてね。とサトツさん

「うー」

キルアは何でもお見通しだな…

「キルアは何日で、体力戻したの?」

サ「キルア君は私達が止めようとしても
聞かず、3日程で体力を戻して、退院
しました。キルア君はゴン君ほど無茶な
オーラの使い方をしていなく、怪我の
治癒力が早かったのもあるでしょう」

3日…キルアでもそんなに掛かったなら、
俺はどれぐらいかかるのかな…

サ「何でもお兄さんに頭に針を刺されて
操られてたから、それを叩き返しに実家へ
帰るそうです」

実家って…

「キルア家に戻ったの!?」

サ「はい、キルア君の家は有名な暗殺一家。
なので、戻って来れない事もあるかと、
2日以内にどうなったかの連絡を入れるように言ったら、きっちり2日後に天空闘技場に
着いた。との連絡が入り、協会の方でも、
キルア君がちゃんとエントリーしている事を
確認したので、おそらく大丈夫でしょう」

イルミさん、許したのかな?
ハンター試験の時は、
それで揉めちゃったし…
キルアを針で操るなんて、
許せない!!

「そっか。俺も直ぐに鍛える」

サトツさんに頼んで、バーベルとかを運んで
貰うと、サトツさんは仕事があるので
これで、と出ていった。

早速、片手で10キロのを持ってみると
久しぶりに持った重いものはきつかった
みたいで、腕がギシと音をたてる

「重っ!
でも…」

すぐ追いつくから。と口に出し、また
片手に力を込めなおす



ーその頃ー
サトツさんside


携帯を開き、電話帳から、名前を探し電話を
かける。

「誰?」

その声に彼らしいなと思いながらも告げる

サ「キルア君ですか、サトツです。
ゴン君が目を覚ましました。きっと、
あの調子なら直ぐに追いつくでしょう」

キ「ゴンが…良かった…!
じゃあ、オレも追いつかれないように
頑張んないとな」

サ「会いにはこないんですか?」

聞くと、
キ「…おう、天空闘技場で待ってる」

サ「そうですか」

ちなみに今は何階ですか?
と聞けば、
キ「50」

サ「案外遅いですね」

キ「知り合いがいるし、ゴンも待たないと
いけないから、ゆっくり上ってたんだけど」
ゴンがつく頃にはまた200階に、
上がって待っとく。と言う

サ「なるほど。では、私は仕事があるので
これで」

キ「おう」
ピッと音を立てて切れた携帯をみる

まったく…素直じゃないんですから。
何を考えてるのか、は知りませんが、
意地を張らずに会いにくればいいのに。

溜息をついた後に、仕事をしなければ。
と思い出し、その場を去った











[ 3/6 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -