ゴンside

俺はなんとか体力を元のように、とは
まだいかないけど、戻して病院を退院した。

でも、天空闘技場に行く前に。

「久しぶりだなぁ。キルアの家」

まだ完璧とはいかないから、あの時みたいにゼブロさんに頼もうかなと思った
から。

あの時から、変わってない横の小さい建物の扉をたたく。

「誰ですか?」

「ゼブロさん!俺だよ、ゴン!」

扉がキーっと開いて、出てきたゼブロさんは前に見た時と一緒だった。

ゼ「ゴン君でしたか、驚きましたよ。
もう、坊ちゃんは破門同然になってしまいましたし、来ないだろうと思っていたんですけどね」

え?
「破門?」

ゼ「あれ、坊ちゃんから聞いてないんですか?」
と部屋に入れてくれる

「聞いてない」

ゼ「そうですか、ゴン君には一番に言うだろうと思っていたんですけどね。
坊ちゃん、帰ってくるなり、イルミ様に刃向われたので、どうなる事かとヒヤヒヤしていたら、坊ちゃん、
「それなら、縁を切る!」と言い出されてですね」

キルアらしい。

ゼ「元々、主達の間でも、イルミ様が後継者としては良いんではないか、という事が話題になる事もしょっちゅうあったようで。それなら…という事で破門という言い方が正しいのかどうかは分かりませんが、後継者の枠からは弾き出されたという所でしょうか」

俺が知らない間に色々やってたんだ。

ゼ「それで、ゴン君は何しにここへ?」

あ、そうだった。

「俺しばらく寝てて体力落ちたから、もう一回、あの使用人さん達の家で修行させて貰おうかなって思ってたんだけど、いいや」

ゼ「ほう、それはまた何故?」

「キルアも自分自身の方法で、家から出た。だから、俺も自分のやり方で体力を
戻そうかなって!」

ゼ「ゴン君らしいですね。
坊ちゃんによろしくお願いします」
もう、坊ちゃんは二度と帰ってこないでしょうから、言って、扉をまた開ける。

「うん、キルアに伝えておくよ。
あと、シークアントさんにありがとう、
って」
シークアントさんには前の時にも助けられたし、今回の事もあるから。

ゼ「きっと彼も喜びますよ。では」

「うん、バイバイ、ゼブロさん!」

ゼブロさんにお別れをして、天空闘技場へと向かう。

もうちょっと鍛えようかとは思ったけど、そしたら、キルアに追い越されちゃうから。

だから、俺のやり方、戦いで鍛えればいいんだ。

200階ぐらいまで、キルアは行ってるだろうから…俺は4勝ぐらいすれば着けるかな。

待っててね、キルア!

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