キルアside

ふー、無事熱も下がったし、今の勝負で勝って、150階で、個室もゲット出来て良いこと続きで、更に個室は設備が上がって完全防音の防弾ガラス。
なんだけどなー

そろそろ、ゴンが来そうなんだよな。

あいつの事だから、もう今すぐにでも…

コンコンコンとノックの音がなる

「きっとゴンだな」

開くとそこにはしばらく会ってなかった
友達の姿。

ゴ「キルア!久しぶり!」

ぎゅーと抱きしめられる

正直ゴンは強化系だし、オレもそれほどやわじゃないけど、本気でやられると、さすがに痛いんだよな。

「おう久しぶり、ゴン」

ゴ「もーっ!反応薄いなー!」

だってさ、
「お前の事だから目が覚めないまま、何て事ありえねーだろうし、来るかなと思ってたから」

ゴ「でも、まだ体力は完璧じゃないけど」

だろうな。
止めてくれって言ったのにやっぱり駄目だったか。
「でも、お前強化系だろ?元々力が強い系統だし、今は半分半分ぐらいだと思う」

ゴ「じゃあ、同じ所からのスタートだね!抜かされた分追いつくから!」

変わってないな、お前は。
「おう、じゃあオレはこのままの力関係をキープ出来るよう頑張ろうかな。あとさ、ゴン。オレな」

ここで止めるつもりとか無かったって
いうのに。

声が止まったし、きっとゴンは気付くよな。

ゴ「続きは?」

ほら、やっぱり。

「オレなズシに会ってきたんだけど、
お前もう会った?」

ゴ「あ!まだ、会ってない!」

よかった、これで誤魔化しが効く。

「じゃあ、会ってくれば?」
さっき試合やってたし、探せばその辺にいるはずだ。と、ゴンを急かす

ゴ「うん!俺会いに行ってくる!
あ、あと!俺の部屋、この部屋の二つ向こうだから、何かあったら、入ってていいよ!」

鍵を手に渡され、ゴンの後姿を眺める

「あーあ、言おう言おうと思ってても、実際言うとなったらあんなに難しいとは思わなかった」

今日言わないと、だよな。

それで、オレはもう何時でも出れるようにしてあるから、電波の届かない何処か離れた所へ行けば、いいだけ。

歪み始める視界。

目をゴシゴシと擦り、ゴンに渡された鍵で部屋の中に入る

「涙脆くなり過ぎだろ、オレ」

だから、無理矢理にでも自分の考えを別の所へ向ける

「にしても、本当この個室いいよなー」

ベッドでゴロゴロとする

「ベッドはいい素材使ってるし、風呂は
余裕で大人二人入れるぐらいの石で出来たつるつるで、完全防音だから隣の部屋に音が漏れる事もなし。
窓も防弾と、マジックミラーだから、内側から外の景色が見えても、外側から中の景色は見れない」

完璧だよなー、ここ家にしたくなる。

「でも、ある意味あれだよな」

こんだけこの部屋プライベートなものを守るような設備ついてんだから、

「中に閉じ込められるような事あったら
完全密室だよな。犯罪とか起きたこと
ねーのかな」

「完全密室がどうしたの?」

「うわっ!」

慌ててベッドから体を起こして、端に
行く

「ってゴンか」

また、ベッドの端に座りなおして、足を
ぶらーんとする

ゴ「キルアにしては珍しく気が緩んでたね」

家から離れれたから、だろーな。
「最近、気が緩みやすいんだよな。
気をつけねーと」

ゴ「俺、さっきからずっと居るのにキルアがあんまり、気付かないから」

ずっと?
ゴンに気付かないとか、重症だな。
早いとこ、言わないと。

「じゃあ、さっきのも?」

ゴ「あの、お風呂とか窓とかがどうのこうの、っていう話?」

マジかよ…

「はず!
ほとんど、最初からじゃねーか」

ゴ「うん、ちょっとズシ探すのに円使ってみたんだけど、もういないみたいだったから戻ってきたんだ」

円…
わざわざそれだけの為に円使うか?
普通。

ゴ「それに…なんかキルア悩んでるみたいだったし」

ほんと、ゴンって変なとこで、勘が
良いから困る。

ゴ「キルアは気付いてないみたいだけど、嘘つく時に片手でほっぺ掻く癖が
あるよね」

よく見てるよな、本当。
オレ自身気付かなかったんだから。

ゴ「それで、何を悩んでるの?」

よっ、とオレの横に腰掛けて、覗きこんでくるゴン。

まっすぐな目、オレとは真反対。

声が震えないように、息を吸って、言う

「オレ達、もう別れよう」

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