リアルの君と

電波の向こう側
向こう側の彼
Present for 魂無san



好きだとも言っていない。
付き合いたいとも言っていない。
それでもなんとなくで一緒にいる俺等の関係は成り行きとはいえ恋人だ。

「どーぞ」
「お、おじゃまします・・・」

そしてとうとうゆーきさんの家とか来ちゃったんだけど。
しかし、なんていうか。
やっぱりテレフォンセックスが趣味の人には見えない。
部屋だって思っていたより随分まともだし。

「あ、この間新しいバイブ買ってみたんだけど」

普通ではないな。
引き出しから紫のバイブとか出てきたんだけど。
え、なんか恋人っぽいこと期待したのはもしかしなくて俺だけなのかな?
夏休みだし、春休みと違って結構長い間会えないってのもあるから家を教えてもらったんだけど。
ゆーきさん頭いいし勉強しようと思って課題持って来たんだけど。
軌道修正をしよう。

「あ、俺課題持って来たんだけど」
「教科は?」
「数学。俺苦手でさ」
「俺終わった。答え見る?あ、過程は自分で考えてよ。勉強にならないから」

た・・・淡泊・・・。
恋人ってなんだっけ。
もっと甘いよね?
甘かったよね?

「ゆーきさん、もっとムードとか気にしない?」
「どんな風に?」
「恋人といるときとか、なんかもっとさ」
「俺恋人いたことないんだもん」

あ、そうだったな。
生身の初めては自分が全部もらってたな。

「大体テレフォンセックス趣味の男だよ?恋人いらなくない?」
「あれ?俺の存在否定してるよね?」
「マツさんはいるって。俺のけつまんこにおちんちんジャストだもん」

卑猥なことをさらっと言う。
うーん・・・慣れてきたとはいえなんだろう・・・このむなしい感じ。

「そんな顔しないでよ。俺これでもテンパってんだけど」

袖を引かれてゆーきさんを振り返る。
でもそこにいるのはやっぱりいつものゆーきさん。
違うのは指先を隠している事だけ。

「ゆーきさんも緊張するんだね」
「・・・俺のことなんだと思ってるわけ?」
「だっていつもと変わらな過ぎてわかんなかった」
「その程度しか俺を知らないってことでしょ」

その余裕そうな顔が実は余裕がないってことを知っている。
自分から誘うのが実はあまり得意じゃないってことも。
知らない顔をしてやろうかと思ったけどそれも何だか可哀相で。
だから少しだけ開いている口に舌を伸ばした。

「は、んっ・・・ンンッ、うぅ・・・ん」
「ははっもう勃ってる」
「はぁ、もっとして?俺マツさんの舌好き」

ゆーきさんが俺の舌っていうか口が好きなのを俺は知っている。
声が出てる部分だからなんだけど。
俺の首に腕を回して俺の唇を舐める。
それから俺の舌を舐めるように舌を伸ばしてくる。
こーゆーところが可愛いなぁって思う。
俺の膝に腰を当てて、少し強めに擦りつけてくる。
柔らかかったペニスは硬くなってきて、後少ししたらズボンにしみができるんじゃないかな。

「服脱いで。全部」
「うん」

Tシャツを脱いで、ベルトを外して下着ごとズボンを脱ぐ。
乳首もペニスもすでに勃起してて、それを隠そうとはしない。

「何してほしい?」
「乳首舐めて?おちんちんも、けつまんこも全部舐めて?」
「俺の口は1つしかないんだけど」
「じゃぁおちんちん舐めて」
「いいよ。けつまんこは手でしてあげる。乳首は自分で弄ってよ」
「うん」

誘うように開いた足に顔を埋める。
内股から舐めて、唾液を含ませてからペニスを舐める。
ゆーきさんの先走りと俺の唾液で濡れたアナルに指を這わせて、ゆっくり中に押し込んだ。

「ふあ、ああぁぁ・・・んっあうっん!」
「ひもちひー?」
「うん、あっあん!だめ、しゃべんないでえぇ」
「しゅきなくへにー」
「あっあっんあああ!そこ、ふあっあぅん!」

まだ前立腺撫でただけなのにペニスは限界そう。
あんなにキツかったアナルはもう俺のペニス挿れるぐらいなんともない。
テレフォンセックスは止めないけどこんなトロトロなってるアナルに挿れてるのは俺のだけだって思うと少し気分が良い。
でもそのうち慣れたら他の男も誘うのかも。
そう思いながらアナルをかき混ぜる指を増やす。
2本なんてヨユーでしょ。
少し乱暴なほど強く前立腺を引っ掻く。
ゆーきさんはこれが好き。

「あっあっらめ、それっうああっやぁ、らめらってえええ!」
「んじゅ、んっ・・・先走りすごいよ?」
「あんっあっ、きもちいいの、いいよぉっあんっああっあっらめ、気持ち、すぎるからああん!」
「ゆーきさんいつかアナル濡れるようになりそう。まぁアナル濡れてなくても先走りでアナルまでいつもびしょびしょだけど」
「ふあああ!あんあぅっあ、らめらめ!ああん!ああぁ・・・!くるひ、んああっあっも、あひ、あっあああぁぁ!」
「あは、指だけでイっちゃった」

いつの間にかアナルだけでもイけるようになっちゃって。
胸を上下させて息を整えるゆーきさんはなんて魅力的なんだろう。
ゆーきさんの先走りでベトベトになった指を差し出せばゆーきさんは大人しく舐めた。
俺の手を両手で持って、指だけじゃなくて手のひらも手首も丁寧に舐めていく。

「ね、挿れて?ん、ちゅ、んっはやく、ね?」
「まだ苦しいかもよ?」
「平気。ほしいの」
「誘い文句は一流だよね」
「あ、うあぁ・・・挿って、くるうぅぅ・・・!」

ゆっくりと、徐々に奥に押し込む。
射精したばっかなのにまた反応してるゆーきさんのペニス。
でもやっぱり少し苦しそうだからゆーきさんが大好きな乳首を抓る。

「やんっ!あっふあっああぁ・・ぐりぐりしてぇ、あっあんっちくび、気持ちいいのぉ」
「は、エロ。ヤり始めるとほんとイイ顔するよね」
「うあん!あっ、奥、おくきたあぁん!」

根元まで押し込むように腰を動かす。
涎垂らしながら身体をぴくぴく痙攣させてるゆーきさん。
ホントマジでエロい。
ゆっくり腰を引いて、それからまたゆっくり押し込む。
馴染むまで何度か繰り返して、馴染んだ頃にはゆーきさんのペニスはまた先走りをだらだらと零していた。

「ねぇ、ゆーきさんのおちんちんすごいことなってるよ」
「あっあぅ!さわっちゃいやあぁっ!」
「なんで?気持ちいいでしょ?」
「や、んっやだ、けちゅまんこらけで、んっイきたいの。それのがきもちひーの」
「あはは!変態」
「ひああぁん!あっあんっ!あう、ああぁん!」

ゆーきさんの腰を掴んで腰を振る。
ローションなしじゃ少しきつくて、乾いた音が響く。
初めて家に来たのにやることは結局これだ。
生理的な涙を滲ませて身体を揺すられているゆーきさんはマジでヤベェ。
口寂しそうに指なんかしゃぶってるから舌を伸ばしてその指を舐めてあげる。
そしたらすぐに指をしゃぶるのをやめて口を開けた。

「はぁ、んんっ、んあ、あんっふ、ふあぁ、ン、んんぅ!」
「ん、舌痺れそ」
「やぁ、やめちゃいや、んああぁ!」

いつの間にそんな言葉を言うようになったのかな。
あぁ、俺もあんまりヨユーないのかも。
アタマより本能で動いてる感じ。
だってアナルちょートロトロでたまんない。

「あっあっあっしょこっあっすき、しゅき、そこっあぁ、あんっ」
「ココ、でしょ?」
「ふあぁぁ!しょこ、あんぅっあっすき、ああぁ!」
「ははっ覚えちゃった」
「あんっあっああぁっイく、れるぅ!も、ああぁんっあんっあっれる、ひ、ひいいぃぃん!うああ!」
「っあ、締めすぎだって、ば!」
「ひん!あぁっや、中、やああぁ・・・」
「あー・・・締めすぎるから抜けなかったじゃん・・・」
「うそばっかぁ・・・奥に押し込んだくせにぃ・・・」
「あ、バレた?」

中出し嫌って言うけど中出しした方がエロいんだもん。
だって掻き出すこと見せてくれるし。

「ね、もっかい。もう1回シよ?」
「でもまだ辛いんじゃないの?」
「いける気がするっていうか、・・・シたいの。察してよ、KY」
「ははは!ゆーきさん顔真っ赤!」

ようやく2R解禁。
いつもと違うゆーきさんを相手に少し張り切ってる自分がいた。




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