第一部 [12/19]


「待たせた」
クロロは部屋に残っているメンバーに声をかけて入っていった。シャルナークもあとに続く。


「ノブナガ、何してるの?」
部屋にはノブナガ、フェイタン、そしてノルがいる。フェイタンは待つことに飽きたのか読書をしていた。

不思議なのは、ノブナガだ。影と戦っている。しかし、敵意は感じない。ノブナガ本人もどこか楽しそうだ。
影は構えた銃をノブナガに向かって撃つが、ノブナガは避けたり刀で切ったりして防いでいる。そのまま影の懐に入り込むと銃を持つ腕を切る。するとシューと音を立てて蒸発しているかのように影は消えた。


「クロロ、こいつの念面白いぜ!」
クロロがシャルナークを連れて戻ってきたことに気づいたノブナガは、ノルの背中を押しながらわくわくしたように駆け寄る。クロロはほうと声を出すだけ。シャルナークは苦笑いをしている。
「そんな弱い能力、戦闘でなんの役にも立たないね」
フェイタンはいまだ不機嫌な顔をしている。


「フェイタン、これからシャルとノルとともに仕事に行ってきてもらう。そこでノルが役に立たなければ好きにしていい」
クロロの言葉にノブナガとノルは驚く。フェイタンはピクっと反応するとにやりと笑みを零した。
「ワタシの好きなようにしていい言うか…わかたよ」



「楽しみにしてるといいね」
ノルを横目に、うっすらと残忍な笑顔をしながらフェイタンが部屋を出ていく。

どこか心配そうに見てくるノブナガの視線に気づいてノルが見つめ返すとほぼ同時にシャルナークから説明は行きながら話すから準備が出来たら広間集合と言われ、自然と解散の雰囲気になった。




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