沖縄移住(2006.1.27前半)
2007/01/27 21:36

時間というものがこんなにも早く過ぎ去ってしまうものだと痛感するぐらい、あっという間の３日間だった。
この３日間、帰るか帰らないか真剣に悩んだ。
でも、答えを出すことは出来なかった。
杏伍は僕の為に、東京行きのチケットまで用意してくれた。
つまり一緒に帰る方を説得してくる。

もう時間は飛行機の離陸時間４時間前になっていた。
僕は居ても立ってもいられないほどに焦った。
杏伍が帰った後、また僕は独りぼっちになることを想像したら、つい別れの寂しさから帰る方を選択してしまった。
どうやら杏伍に会ってしまったことで里心がついてしまったようだ。

僕が帰る決断をした途端に杏伍は用意周到に沖縄から引き払う手配をしてくれた。
お店から荷物を運び出した後、解約の手続きをするために二人で不動産屋へ向かった。
そこで僕の知らない間に杏伍が保証人の解約の準備を進めていたことを知った。 僕は何がなんだか判らぬまま、解約手続きを終えて不動産屋から出た。
僕は混乱しなからも杏伍に何か話しかけなきゃと思って、杏伍の方を見ると、もうそこにはついさっきまでの優しい表情の杏伍ではなくなっていた。

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