『……』

コツン、コツン

「おい、あれが三人目のサブマスか?」
「あぁ、どうもそうらしいぜ」

コツン、コツン

『……』

紫のコートに身を包み、周りの視線を受け流している人物こそ、三人目のサブマスだ

「xxxちゃーん!」

ぎゅーっ

『あら、クダリさん』

体当たり(という名の抱き付き)をされているにも関わらず、にこにこと特に気にする様子もないxxxにクダリは猫のようにスリスリとすり寄っていた

『あの、そろそろ離れてくれませんか?』
「いーやーだっ!何があったって離れない!」
『僕はこれから休憩時間ですので、それでは失礼しますネ』

と、言いながらクダリを引きずっていた。それでも離れないクダリに若干呆れていたxxxだった

「クダリ、xxx様に迷惑をかけてはなりません」
「別に迷惑なんてかけてないよ。ねっ」
『いやいや、かけてますって』
「全く…あなたは」

やれやれ、と呟くノボリ

「xxx様から離れてさっさと仕事をしてくださいまし!」
「もう、ノボリったら僕の邪魔しないでよ」
『てめぇが一番邪魔だけどな』

イラっとしたらしくxxxはクダリを蹴り飛ばした。蹴り飛ばされたクダリは即気絶

『(ん?)…ふんふん』
「xxx様?」
『ノボリさんからものすごくいい匂いがします』

ふんふん、と鼻を動かしノボリに引っ付くxxx。余程ノボリから漂う匂いが気になるようだ

「あぁ、多分それはこれでございましょう」

と、ペロキャンを何本か取り出した

「さっき小さなお子様から頂いt…」
『ノボリさんっ!』

うるうる+上目

「うっ、な、なんでございましょう?」
『一本でもいいので僕にください!』

ぶんぶんと荒ぶるアホ毛

「そんなに欲しいなら全部あげます」
『えっ、いいんですか』
「勿論構いません」
『きゃっほーい!ありがとうごさいますノボリさん!どっかの馬鹿とは大違いです!』

ぎゅーっと抱きつきながらノボリにお礼を言うxxxだった

「あ、あ、あ…あのxxx様…」
「ノ、ノボリの馬鹿ぁあ!この裏切り者ぉ!」
『お前は黙れヨ。てか、いきなり復活してくんな』

またしてもxxxはクダリを蹴り飛ばした
未だノボリに抱きついているxxxとxxxに抱きつかれ顔を赤くしているノボリ

「いつまで顔赤くしてんだよこのヤロぉお!!!」
『あ、蓮場(とは僕の部下である。ま、部下っていってもパシりだけど)』
「xxx!いつまでそいつに抱きついてるッスか!てか、()の中の説明の後半部分いらなくね?!」
「す、すみません」
『ノボリさん謝る事ないですヨ。蓮場なんてほっときましょ』

xxxはノボリから離れ蓮場を冷めた目で見ていた

「xxxの馬鹿ぁあ!!!なんでよりによってこいつなんだよぉお!!俺だって俺だってぇえ!!!」
『ちょ、いきなりなんですか。腕引っ張んないでくださいヨ』
「ノボリばっかりずるいーっ!」
『とか言いながら僕を引っぱんな。てめぇら僕を引き裂きたいんですか?真っ二つにでもしたいんですかコノヤロー』

xxxの右腕を蓮場が左腕をクダリが引っ張っていた。xxxはブチ切れ寸前であった

「お二人ともいい加減にしてくださいまし!」
「てめぇは黙ってろッス!!」
「そうだよノボリ!ちょっと黙っててよ!」
黙るのはてめぇらじゃボケえええぇええぇぇえ!!!!!!!


・・・

『ふぅ…やれやれです』
「xxx様。お疲れ様でございます」
『…やっと帰れますヨ』
「顔色があまり良くありませんね。ワタクシ、xxx様の家までお送りします」
『じゃあ、お言葉に甘えて…お願いします』
「では、ワタクシの背中にお乗りしてくださいまし」
『(ん?何故に?)』
「乗ってくださいまし」
『はーい』
「xxx様…ちゃんとご飯食べていますか?」
『えぇ、食べてますヨ』
「なら、良いのですが」
『あ、ノボリさんこっち向いてください』
「何ですk…」

ちゅっ

「え、え?」
『お礼ですヨ』

にこにこ

「あ、あ、あ、あああー!」
『わぁー…ノボリさん走らなくても』











人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -