「ハァ、ハァ…」
『…ナルト』
ナルトと七実は顔を見合わせた
「できたあああ!!」
『お疲れ様です』
喜ぶナルトとにこにことしている七実だが、ナルトは尻餅をついていた
「半日で術一個しかできなかった」
『まぁ、大体そんなものですヨ』
僕は、もう全部覚えましたが。と、ぼそりと呟いた。が、ナルトの耳には届いてはいなかった。そんな時に2人に誰かが近付いた
「……見つけたぞ、コラ!!」
ご立派な様子のイルカだった。ナルトと七実は立ち上がった
「ああああ!!鼻血ぶううー見っけええ!!」
『イルカ先生』
「バカ者!!見つけたのはオレの方だ!!」
『あらら、見つかりましたか』
「まだ術一個しか覚えてねーのに」
「ナルト、ボロボロじゃねーか…一体何してたんだ?」
『そんな事より、ナルトがこれからすごい術見せますよ』
「俺だけじゃなくて七実もだろ?!それできたら、オレ達卒業させてくれよな!!」
…じゃあ、ここで術の練習をしていたのか?こんなになるまで…
「…ナルト、七実」
「『ん/はい?』」
「その背中の巻物はどうした?」
ナルトが背負っている巻物を指差したイルカであった
「あっ!これ!?ミズキ先生がこの巻物のこと教えてくれたんだってばよ。んで、この場所も…」
『この巻物の術見せれば、卒業間違いないと(どうせ、僕らを騙して自分だけ逃げるつもりでしょうがネ)』
「(…ミズキ!?)」
その瞬間、イルカはナルトを突き飛ばし、七実は何かに気づき素早く動いた。イルカの体に沢山のクナイが刺さった