「イルカ先生、真面目な人だから…小さい頃に両親が死んで何でも一人で頑張ってきた人だからね」
『何故ナルトばっかりなのです?』
「自分に似てると思ったんじゃないのかな。君達には本当の意味で強くなって欲しいと思ってるんだよ。きっと、イルカ先生の気持ち、少しは分かってあげられないかな。…親のいない君達だからこそ」
「……」
はぁ、僕はこの人が何を考えているのかすぐに分かりました。見てれば分かります。本当に反吐が出そうなくらい気持ちが悪くなった。僕はこの人が嫌いです、本当に嫌い
「でも卒業したかったんだ。仕方がない、君達にとっておきの秘密を教えよう」
「え?」
『(それが、仕方ないって顔ですかネ…)』
ミズキはナルトと七実に何かを教えると、帰っていった
・・・
――― 夜中
ナルトと七実は、三代目の家に忍び込んでいた
『ナルト大丈夫ですか?』
「大丈夫!大丈夫!じいちゃんなら寝てるって!」
「夜中にわしの家で何をやっとるのじゃ、お前らは…!?」
「!?」
『ほら、来た』
後ろを振り返ると、三代目火影本人がそこにいた
「おいろけの術!!」
「なっ!!!」
鼻血を噴出し、気絶した。気絶した三代目に呆れた視線を送る七実がそこにはいた
「じいちゃん、ごめん!」
『……』
走って目的の部屋にいく二人。お目当てのモノを見つけ、里から離れた森に逃げた
「ここまでくれば大丈夫だな」
『…そうですネ』
ナルトの背中にある巻き物を開く
『えーと、最初の術は…多重影分身らしいですヨ』
「なんだよ!なんだよ!いきなりにがてな術かよー!!」
ガックリと肩を落とすナルト
『早く終わらせましょう』
と、七実はにこにこといつもの仮面をつけながらナルトに言う。七実に言われナルトは術を練習し始め、七実は練習しだしたナルトを見続けていた
卒業試験(この程度の忍術なら見る必要も無いのだけれど)