04新学期

春休みは、アリスの特訓だ、学校の準備だ、部屋の整理だ、
必需品の買い物だ、生徒会の仕事だなんだかんだで
飛ぶように過ぎていった。


まあ、お陰で静音という友達が出来たし、
五島とも一応仲良くなった。
漫画の中では裏切り者だし、要注意人物だから、注意しながらね。




そして、今日から新学期が始まる。
緊張するー。


「あ、友梨おはよう。緊張してるね。」


春休みの間には秀ちゃんとは仲良くなった。


「秀ちゃ、、あ、秀おはよう!そうね。最初は肝心だしね。」


危ない危ない、、秀ちゃんとか言ったらなんか幼馴染感出ちゃうし、何より彼の目が恐ろしいいいいいいい


「ま、友達出来なかったら、僕らのとこおいで。馬鹿にしてやるから。」


「しっつれいな!!私だって友達くらい作れます!!バーカ!!」


「馬鹿とは、、学年トップの僕にそんなこと言うのかい??」


くそーーーーーみんなの前だと猫かぶるんだからこいつ!!!
いつもなら言い返してくるくせにいいいキーーーーーー




「朝から仲がいいな友梨に櫻野。おはよう。」


「本当ね。二人ともおはよう。」


「仲良くないし!!昴に静音おはよう!」





キーンコーンカーンコーン


「じゃあ、友梨後でね。」


「うん。」




ホームルームが始まる。


ガラッとドアを開けて、中の様子を見る。
普通の子多そう。よかった。



「私は、川崎友梨です。一ヶ月ほど前にここへ来ました。アリスは言霊のアリスです。よろしくお願いします。」


うん。私にしては、上出来な自己紹介。



「そんなすぐ分かるアリスなのにどうして今頃ー?」
「てか、美人だな。」
「よろしくー。」


みんな口々にいろいろ言っている。


周りを見渡す限り、まあ要注意人物っぽい人はいなそう?今の所?

ん、、あれ、、は、、あの包帯、、、
もしかして八雲君?
そっか彼も高等部3年。
でも普通に彼も授業受けてるんだ、、、


「さあ、じゃあ川崎さんは彼の隣に座ってくれるかい?」


え、、まさかの八雲君の後ろ、、、


「はい、、。」


まあ、何も悪いことしてなければ何もされることもないし、よし、頑張るぞ私!!!!
みんなと仲良くなるぞ!!!



と意気込んでいたのだが、、
ホームルームが終わると三人組の女子がやってきた。


「ねえ川崎さん。あなたのパートナー櫻野様なんですって?」


「そうですけど。」


うわ、めんどくせー。
こいつら櫻野ファンだ絶対。
だって、様つけるって何事よ。


「私は櫻野秀一様のファンクラブ会長の真彩よ。櫻野様に手出ししたら許しませんわ。」


「ああ、大丈夫です。彼はただのパートナーなんで。」


「当たり前ですわよ。」


「それと、今井様にもですわよ?」


取り巻き@が言う。


「そうですわよ!!あの冷静沈着で寡黙な今井様に手出しなんか許さないわ。」


と取り巻きA



なに、今のー。
怖い怖い。ある意味怖い。
まあ、よくいるよねこういうの、ドラマとかに出てくるファンクラブ会長!!!
けど基本的にこういう子達ってその対象の人から好かれてないイメージだけどね?


「あんまり気にしない方がいいよ。」


なんてそこにいた女子数人に言われた。


まあ、普通の子の方が多いし、大丈夫かな。


「うん、ありがとう。」


こうして私のアリス学園での生活の幕が明けた。



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