22:第四次忍界大戦
「九尾と夢幻眼の娘の居場所を吐け。でなければ殺す。」
「…お前のような奴に何も話すつもりはない。」
「そうか……。」
ガっ、と寸前でカカシが攻撃を止めさせ、カミコがイルカの前へと入った。
「派手に暴れて注意を引いて、片や陰で捜索、か。」
「カカシさん!それにカミコもっ」
「……探す手間が省けた。夢幻眼から来てくれるとはな。」
「そこの負傷者連れて退いてください。ま、ここはオレ達に任せて。」
「わかりました!!(二人とも……お願いします。)」
イルカが負傷者を連れ去れば、カカシは写輪眼を、カミコは夢幻眼を発動させる。
「土遁・土流壁!!」
「無力とは悲しいものだ。」
「ぐッ『カカシ先生!!!奴の眼を見ないでください!!!!』
カカシは一瞬瞳術にかかりかけ、雷切を外す。
「夢幻眼の娘だけではなく、コピー忍者のはたけカカシ。会えて光栄だ。さて九尾はどこにいる。」
「愚問ね。」
私はカカシ先生にいったん後ろに下がるように手で合図を送る。
下がって距離をとったところで口を開く。
「…この後、恐らくもう一人合流します。正直2:2なんて勝ち目ありません。1:2でも厳しい所です。此処からは、自分の命を守るつもりで動いてください、私もそうします。」
「どんな術を使うかわかるか?!」
「…私が夢幻眼で使う技を使ってきます。――――ほぼほぼすべての術を。」
「おいおい…聞かなきゃよかった……。」
そしてカカシに突っ込む敵に対してカカシは雷遁影分身を使う。
此処まではそう、シナリオ通りだ。
そしてここにチョウザとチョウジがきた。
――――全ては整った。
「二人ともチャクラ量は大丈夫か?」
「もう雷遁影分身使っちゃったんで、半分以上持っていかれてます。」
「私は温存していたので問題はありません。奴の能力が割れたので、チョウジ、アナタが火影様に伝えて、すぐに対策を立ててもらうのよ。」
「!?僕も戦いに『いいから急ぐんだチョウジ!俺やカミコやチョウザさんが奴を引き留めているうちに!!』
ここでもう一人の六道が到着する。
チョウジは火影の元へ走りだす。
それを止めようとする六道を、私とチョウザで足止めをした。
「今だ―――カカシ!!!」
雷切を放つカカシの前に、来たばかりの六道を盾にするもう一人の六道。
「間に合えッ ……」
どがぁぁん、と私にカカシ、チョウザは爆風に巻き込まれ動けなくなる。
そして六道はゆっくりと私ではなくカカシへ近づく。
迂闊だった……わかっていたはずなのに、私は奴の攻撃を止める事が出来なかった。
「影分身でない事はわかっている。…確実に死んでもらう…終わりだ。痛みを知れ。ま…この距離なら外しようもないが。」
ひゅん、と釘を飛ばすタイミングで私は目を見開いた。
「―――天手力!!!」
私とカカシの空間は入れ替わり、そのカカシの命を狙っていた釘は、私の義手の腕へと刺さる。
六道はその行動に目を見開くのと同時、カカシも同様にカミコとの空間移動に、茫然としていた。
「貴様……。」
「殺させはしない、絶対に。私が―――…守って見せる。」
そう私が戦闘態勢に入った時、六道の二体がこの場から突然去っていく。
私は腕に刺さった釘を抜き自ら医療忍術をかけながら、カカシの元へと向かった。
「今、医療忍術を!」
「お前…まさか………。」
「……いいえ、ここはチョウジがカカシ先生を助ける筈だったんです。チョウジがいない今、カカシ先生を助けるのは私の仕事。それを遂行したまでです。チョウザさんも気を失ってるだけで無事です。
―――もうすぐナルトも到着します、医療忍術が終わったら急いで大広場へ行きましょう。」
――――これぐらいの嘘、許してねカカシ先生。
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