朝早くから、もはや走っているという表現の方が近い早足でシカマルは病院へと向かっていた。
20:想定外のキス
カミコが強いのはもう4年も前から知ってたし、単独任務が頻繁的にあることだってわかってた。
でもカミコだって人間だ。
怪我もするし、強いと言ってもまだ16だ。
一歩間違えればカミコは死んでいた。そう自来也様が行っていた。
それを考えた時、背筋が凍った。
カミコが死ぬ。
カミコが俺の前からいなくなる。
――――全く考えられない事だからだ。
そんな早朝に病院へ向かっていれば、途中出くわす一人の顔なじみ。
「おはようシカマル、どうしたのこんな朝早くに。」
「チョウジ!おはよ。お前こそこんな早い時間に一体どうしたんだよ。」
お菓子の袋を抱え歩いているチョウジとばったり会うシカマル。
これからカミコのところへ行くんだ、といえばチョウジは薄っすらと笑みを浮かべる。
「ねぇ、シカマル。もしかしなくてもカミコのこと好きなんじゃないの?」
「は?!なんでいきなりそうなるんだよ…。」
「そのまんまの意味だよ。二人の事は僕がずっと見てきたからね。―――何か僕で協力出来ることがあったらいつでも呼んでね。カミコとシカマルの為なら僕頑張っちゃうから!」
そうガッツポーズを決めるチョウジに、シカマルはさんきゅ、と苦笑しながらお礼を告げた。
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