あまり眠れずに朝を迎えたカミコは、相変わらず窓の外を見ていた。
そして響き渡るノック音に視線を其方へと向けた。
「どうぞ。」
「よ。おはようカミコ。」
「シカマル!?どうしたのこんな朝早くに。」
「早く目覚めちまってな、散歩がてらにお見舞い。まぁなんも持ってきてねぇけどよ。親父もちょくちょく様子見に行くっつってたよ。」
みんな忙しい筈なのに。
シカマルが朝弱いのだって私知ってるのに。
分かっているからこそ申し訳なさが込み上げてきてしまう。
「ごめんね、でも本当に大丈夫だから私。」
「ばぁか。…顔見にきてぇんだよ、俺も。親父も。」
そんなこと言われたら……何も言えなくなるじゃない。
…シカマルの、馬鹿。
「まぁ、怪我はあれだけど、本当に無事でよかった。」
「…本当に関一発だった。片腕吹っ飛んだ状態で飛雷針が使えなかったら確実に二人して死体になってたからね。」
「まぁ木ノ葉の里内に居る分には安全だろうし、今は怪我を直すことだけを考えろよ。」
「むー…。これぐらい自宅療養でいいんだけどなぁ……もう腕くっついてるし、リハビリに通えばいいだけなのに。」
「あのなぁ………。入院っつってもたったのあと二日だろ?」
二日もあれば有意義な修行が出来る。
カミコの頭の中は常に上を目指すことしか考えていなかった。
暁・鷹をどうにかしない限り、私の目的は成すことができない。
最終的にイタチと闘うことになるのはサスケだけども。
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