検査があるというカミコを送りカカシは病院を出る。
帰り道、カカシの足取りは重いものだった。
「…まだ16歳のくせして……なんつーもん背負ってるんだ、あいつは。」
これが真実の奥の真実。
カカシはカミコに固く口留めをされる、勿論口外するつもりはないカカシだが。
カカシは考えた。
自分にできることはなにかないのか、と。
答えはただ一つ―――――。
「奈良家に言えないのならオレが…守ってやるしかないでしょ。カミコも、カミコが変えようとしてる未来とやらも。」
そう深く心に誓いを刻むカカシ。
全てを知ったカカシだからこそできる事だ、と。
検査が終わり病室へ戻るカミコ。
カミコは、不甲斐ない自分を責めていた。
本当は第三者に教えるなんて危険な事だけは避けたかった、と。
「…私がカカシ先生に話したことによって、変なオリジナル要素が加わって、もしカカシ先生が死ぬような事が起きたら……。」
過ぎたことをとやかくは言わないが、また色々考えなきゃいけない事が増えてしまった。
さてどうしたものか、と私は夕暮れの景色を窓から眺めていた。
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