私がいなかった4年間の間にいなくなったサスケや、暁や鷹が色々動き始めると内々の伝達が回っている中、内勤を命じられた私は火影室で雑務をこなしていた。
そしてドンドン、と煩く火影室の扉が開く。
19:自来也編の改変
「入るぞ、綱手。」
「自来也か、何かわかったのか?」
ここで自来也が来る理由。
ペインたちの件だ。
疾風の時期的にも来て可笑しくない進行。
ぎゅ、と拳を握りながら。
私の脳裏にふ、と浮かぶ自来也が死ぬ瞬間。
暁のリーダーの位置を特定してきた自来也。
そして彼は一人で情報収集に行った後、ペインたちによってその命を落とすのだ。
綱手と自来也が酒を飲みに出ると出れば、私は少し遅れて行動に出る。
「シカクさん、シカマル。これを暗号部へと届けてきます。その間ここ、おねがいしますね。」
「おう、あ、ついでに情報部にも顔出してこの資料届けてくれ。」
「ついでにこれも暗号部へ。」
「はい。 ――――行ってきます。」
私は二人から資料を託し、火影室の扉を閉めればダっと綱手、自来也のいる酒屋へと走り出した。
「暁と鷹…あれほどの者たちをまとめてる奴らだ。どんだけ強いかわからんぞ…それにわざわざ敵の懐に入りこむようなもんだ。」
「さて…そろそろ行くかの。『私をお供させてください!!』
私ははぁはぁ、と少し息を切らしながら二人の元へと近寄る。
二人は驚いたような顔をして私を見ていた。
「お前…補佐の仕事はどうした。」
「今追い込みのものはすべて終わらせました。私を、自来也様の補佐として同行させてください。」
「ダメだ!!お前は夢幻眼があるので大蛇丸に狙われているのを忘れているのか!?」
「それでも!!………自来也様を死なせるわけにはいきませんので。」
「……カミコ――――分かった。おい自来也!!!」
「だーいじょうぶだ。彼女が優秀な事はお前から散々聞いていたからの。」
よし………!!!
これでとりあえず一緒に行くことは出来る。
……ただ、私も気を抜いていたら死んでしまう。
このミッションは、自来也様を死なせずに一緒に木ノ葉に帰る事。
ペインを倒すこと、ではない。
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