翌朝、カミコは病院のベッドで目が覚める。
07:強くなりたい
「ッ ………、」
目が覚めた原因は鈍痛。
昨日は大丈夫だ、なんて強がっていたのはみんなの前だから。
みんなが責任を感じてる姿をあれ以上見たくなかったから。
顔見知りが来れば表情をごまかすように笑みを浮かべて痛みを耐えていた。
普通大丈夫なはずがない、脇腹を刀剣で刺されているのだから。
傷口は勿論引っ張られるように痛いし焼けたような鈍痛もある。
それの所為で身体が重いのはきっと今熱が出ているせいだろう。
「……マンガじゃわからなかった。みんなこんな痛みに耐えていたんだ。」
ズキズキと響く痛みは徐々に全身に回る。
それでもカミコは頑なに医療忍者を呼ばなかった。
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