在りし日の夏の思ひ出
2014/09/07 23:18
楽しかった文化祭が昨日終わりました。
監督、脚本と言う職に決まったとき、私は確かに嬉しかったんです。
あまり公言してはいないけど、私の夢は小説家になることでもあったから。
才能が勝負の世界だし、そうなれるとは実際思っていません。
でも憧れなんです、自分の世界を人に伝えられるなんて滅多にありませんから。
でも、それとは違う形でも、こうして皆と一つ、また一つと思い出にすることが出来て、本当に嬉しい。
最終的に私まで全部のセリフを覚えちゃうし笑
でもね、楽しければ楽しいほど、終わりって寂しいもので思い出がごみに変わった瞬間、ちょっとだけ切なくなったのは、内緒。
だから着替えずに浴衣を着たまま、クラスから離れたくなくて、仕事がなくてもずっと立ち尽くして、忙しいふりをして寂しさを誤魔化して。
本当に居心地が良かった、自分を喋れた。
最初はぎこちなかったけど、休みが開ける頃にはみんな敬語もとれて。
仲良くなって、仲良くなって、そうして馬鹿みたいに笑って時が過ぎた頃には、終わりが来るのが怖くなった。
いつか、昨日を忘れてしまうことを考えると、どうしても駄目だ。
夢と知りせば、覚めざらましを。
今日を限りの、命ともがな。
もう二度と、この夏はやってこないんですよね。
もう二度と、あの楽しかったメンバーで動くことはないんですよね。
皆が皆、協力的だった訳ではないことは、わかっています。
そうでなければ人生面白くありません。
でも、たった数人でも、私を理解してくれたことが、本当に嬉しかったよ。
あのクラスで一番未練がましいのは間違いなく私でしょう。
引きずっているのは私だけでしょう。
でも忘れるくらいならずっと引きずっていきましょう。
暑い中カーディガンを羽織って歩いたことも、
友人数人で面白おかしく帰ったことも、
絵の具を溢して赤富士ができあがったことも、
動画に私だけ入ってなかったことも、
いつの間にか大切な友人二人が付き合っていたことも、
随分派手なカミングアウトがあったことも、
夏休みほぼパーフェクトで学校に行ったことも、本当にいい思い出だよ。
賞なんてとれなくてもいいよ、私たちだけが自分達の頑張りを知っていたら。
今まで、ありがとう。私の大切な友人たち。
君らが本当に大好きだ。
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