噛み合わない会話
◇とある昼下がり、生徒会室での会話。会長、副会長、会計、書記、双子補佐が出てきます。
「なあ、副会長。ネコっていいな」
「……猫、ですか?まあ、可愛いとは思いますけど」
「食わず嫌いだったんだな。ネコがあんなにいいとは。なにより相手が勝手に動いてくれるから楽だ」
「く、食う!?あなた、猫を食ったんですか!?」
「ネコを食ってたのは、昔だ。今は食われる側に目覚めちまった」
「昔は食ってたんですか!?動物愛護団体に訴えられますよ!というか、食われる側?ハッ、まさかのカニバリズム!?この学園に食人鬼が!?」
「いきなり立ち上がってどうしたんだ?」
「風紀委員、いえ、ここは警察ですか?とりあえず、通報しなければ。ああ、ところで会長は食われる側だといいましたよね。怪我は……でも、欠損している部位は見当たらない……?」
「おい、服を脱がすな!」
「……あのさぁ、いい加減に話が噛み合ってないって気付こうよー。っていうか、会長はいつ処女を喪失しちゃったのさ」
「えええええ、会長は女の子だったんですか!?すすすすす、すみません!」
「今朝だ。風紀委員長に食われた」
「委員長が食人鬼!?」
「うん、副会長はまずそこから離れようねー?あと、会長は立派な男の子だから」
「会、計。おれ、殴り込み、かける」
「ちょ、書記ちゃん!釘バッド持ってどこ行くの!?っていうか、どこに持ってたのそれ!」
「委員ちょ、ころ、す……!」
「待ってください、書記。相手は食人鬼ですが、殺人は過剰防衛になります。ここは警察に通報しましょう。正当なる裁きを!」
「だから違うって!副会長、受話器は置いて!本気で通報しないで!!」
「んん?あいつは強姦魔だが、食人鬼ではないぞ。それに一応、和解したから通報はしなくていい」
「ビッグニュース!!」
「委員長が裏庭の木に、ボッコボコにされて全裸で吊されてたんだって!!」
「「「…………」」」
「おい、双子。廊下は走るな」
***END***
◇あとがき
副会長は天然さんです(笑)
ちなみに会長は委員長よりも強いのですが、思い詰めた委員長に襲われる→意外に気持ちいい→すっかり最後まで堪能→でも、強姦はよくないのでお仕置き……となった結果です。
このあと、委員長が土下座して「付き合ってくれ!」と懇願するので、お試しでお付き合いすることになりました。
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