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  サカズキさんと魔女


魔女集会タグ見てたら思いついた、サカズキさん拾った魔女さんの話。
「あら可愛い子犬ね。育てたら番犬くらいになるかしら」最近の世の中は物騒だものね、って殺気立ってる子供を拾ったんだね。そもそも魔女なんで世の中が物騒だろうがなんだろうが関係ないんだけど。

なかなか懐かないし、なんなら魔女ってだけで殺そうとしてくるサカズキさんを「あらあら威勢のいい子犬だこと」とか言ってあしらってた。「飼い犬に手を噛まれるなんて、よくあることね」って。そのうち懐くよ。でもよく子犬って呼んでる。

育ててみたらとてもとても大きくなった犬はそのうちふらっと出て行ってしまうからね。「あら、首輪つけとけばよかったかしら」なんて魔女さんは笑ってるんだよ。そのうち、新聞で海兵として活躍してるのを知ったりするんだね。

サカズキさんとしては悪を根絶やしにしたいので海軍に行っただけ。魔女さんにもちゃんと伝えたつもり。魔女さんあんまり聞いてなかったっぽい。
魔女を狙ってよく海賊とかが住処に来てたりしたのかもね。そのせいで海賊嫌いになったサカズキさんだ。

そのうち帰ってくるけど「あら、おかえり子犬ちゃん。どうしたの」なんて迎えられるんだね。「別にどうもせん」里帰りじゃ、とか言ってるといいね。サカズキさんは魔女さんのことをお母さんだと思ってる。魔女さんは子犬っていうけど一応可愛い子供と思ってるかもしれない。

そのうち魔女さんを自分の近くに置くために本部の方に連れて帰ったりするかもね!その頃には歳をとらない魔女さんの方が若く見えるようになってそう。
「可愛い子犬がとんだ猛犬に育ってしまったわ。どこで間違えたのかしら」とか魔女さんは首を傾げてるんだね。

お家の玄関先には「猛犬注意」のステッカーが貼ってあるんだよ。



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