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  エースくんの学パロ


 たまには現パロの話をするよ。学生エースくんと先生さんとかね。
 エースくんダンバトのイメージが強いので、柄シャツに学ランのぱっと見は不良な感じ。でも無遅刻無欠席、授業も寝ないで聞いてるとかだと面白いなって。あんまり成績は良くないけど。そんなエースくんと数学の先生さんとか。

 エースくんは先生に惚れちゃったので、頑張って授業受けてる。サボくんに教わってたりするかもね。先生に会いたいから、よく質問しに来るよ。
「ポートガスくんは、最近頑張ってくれてるから先生は嬉しいです」「だって先生の授業だからさ」ってやってて。

 エースくんは先生のこと好き好きってアピールはするけど、明確に告白はしない。好きだって言わない。言ったら迷惑になるって分かってるからね。先生と生徒だからとりあってもらえないっていうのも分かってるから。そういうとこ真面目。

 でも卒業式には先生を探すよ。「先生! よかった、会えた」って。
「ポートガスくん? すごい格好だね」「だって取られたんだ。女子ってこえーな」「袖のボタンまで全部なくなってる人は初めて見たよ」
 モテモテのエースくんは女の子にボタン取られまくったんだよ。

「でも、第二ボタンは守ったんだ。これ、先生にあげる」エースくんが大事に守ったボタンを、先生は戸惑いながらも受け取ってくれるよ。「おれ、先生のこと好きなんだ。ずっと言わなかったけど。だっておれは生徒で、先生は先生だから、言ったら迷惑になるって分かってた」
「でも最後だから言わせて。おれ、先生のことが好きです」エースくんはちょっと寂しそうに笑ってそう言うんだよ。
「…知ってたよ。キミ、分かりやすいから」アピールがすごいから先生はちゃんと気づいてた。でも知らないふりをしてたんだよ。

「でもね…」「あ、いいんだ。答えてくれなくて。きっと無理だし。でもおれ、先生に釣り合う大人になって、また口説きにくるよ」
 その時はよろしく、ってごめんねって言おうとした先生を遮るんだよ。その時まで、ボタン持っててくれると嬉しいなって。
「分かった。それじゃあ楽しみに待ってるね」恋とか大人の女性への憧れとか、そういうのが混ざってるから、きっと大人になるまでには忘れるだろうって先生は思ってる。

 でも、エースくんは本気なので本当に3年後くらいに口説きにくるよ。


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