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TFあどべんちゃあ親子パロ:メガオプ*



時々、その男はふらりと自分の前に現れる。
ただし息子やラチェットが居ない時に限ってだ。過去に犯した罪を自覚しているのか、それとも単純に出くわすのを嫌がっているだけか。
ともかくもメガトロンはオプティマスが1人で居る時のみにしか姿を見せないのだ。
まるで自分にしか見えない幽霊のような、酷く曖昧で儚い存在感だとは思う。なにせ世間的には彼は死亡者扱いなのだから。
「くすぐったいよ、メガトロン」
「姿が変わっても貴様はここだけは変わらんな」
自宅に1人で微睡んでいたオプティマスの頬を撫でる鋭利な指先は、次第に首筋から胸元へと滑り降りる。
愛おしむように細められる赤いオプティックをオプティマスはじっと見上げた。
ああ、確かに彼はこんな目をしていたなと懐かしい気持ちになる。幸せだったあの頃が、終戦後になってやっと戻って来た。
「…メガトロン…」
ねだるように太い首に両腕を回して間近に引き寄せる。
触れ合う唇を割いて侵入する舌が熱い。思わず夢中で互いを求め合い、絡み合った。
「んっ…ん、はっ…メガッ…」
「オプティマス…いいのか?」
「ふふっ、そのためにわざわざ来たんだろう?いいよ、私も君が欲しい…抱いてくれ」
「そう…だったな」
メガトロンは不敵な笑みを浮かべながら自分とさほど体格の変わらぬ体を組み敷いた。
オプティマスプライム。殺し合ったかつての宿敵。紆余曲折あって今は恋人になったオートボットだ。
だが、一度死ぬ前と姿が変わろうがやはり昔の愛おしさは変わらない。
「あっ…はぁっ…く、んんっ…」
性感帯を悪戯に刺激したり、意図のある仕草でわざとレセプタ周辺をなぞったりと、焦れたっい愛撫を施すたびに零れる甘い声が心地良い。
今や父親になった彼の体を暴く瞬間が堪らなく興奮する。
もぞもぞと擦り付けてくる太腿を優しく撫でながら最下部に下りた指先がレセプタの入り口を軽く叩く。
ビクリと腰が震えた次の瞬間に、戸惑い気味に入り口が開いた。
途端にドロリと溢れ出すオイルと物欲しげに蠢く受容器の内部が酷くいやらしい。
ふむ、とメガトロンは一本ずつ指を挿し入れてゆく。
「アアッ!あ、ん、ああっ!」
「随分とキツイな。どうやら浮気はしていないようで安心したぞ」
「はっ…わ、私みたいな中年を抱くなんて物好きは、んんっ!お、お前ぐらいだろ…や、指、が、はあぁ…あぁっ…ん、んっ!」
数本挿し入れた指を上下に動かすたびにオプティマスの腰が震え、凛々しい顔を淫らに歪めながら嬌声が上がる。
「もうっ…いやだ、はやく、挿れて…」
「そう慌てるな。すぐに望み通りにしてやる」
「はっ…ァ…」
名残惜しむように締め付けてくる受容器から指を引き抜いて、代わりに取り出したコネクタの先端を入り口に当てると、ゆっくりと中へ押し進めてゆく。
久しぶりに受容器内に感じる圧迫感にオプティマスは思わず息を飲んだ。
メガトロンは狭い内部を突き進み最奥へと辿り着く。震えるオプティマスにもう一度キスをして、キュウとコネクタを締め付ける熱と感触を味わいながらゆっくりと腰を動かし始める。
そのまま激しい抽送が始まると堪らずオプティマスはメガトロンにしがみついた。
「や、ああっあっ…!ああぁっ!く、んんんっ…!」
頑なに閉じていた扉が開くように、緩やかに全身へと拡がる快楽信号に2人のブレインは染まってゆく。
絡み合う金属の体。互いのオイルでぐちゃぐちゃになりながらもひたすら貪り合った。
「アアッ…!メガトロン、メガトロンッ…!」
「オプティマスッ…愛している…!」
「あ、私も、わたしも、メガトロンを、愛してるっ…!アァァッ…!もう、もうっ…!」
「…オプティマスッ…!うぐっ、おおおっ…!」
「ひっ…!あ、うああぁっ…!熱いっあつい…!」
ブレインが痺れる程の絶頂感と共に受容器の最奥へ熱い精オイルが放たれる。
許容量を超えて吐き出された量がレセプタの入り口から吹きこぼれるが、しばらくはメガトロンのコネクタが栓代わりになるだろう。達しても抜く気配が無いのだから。
「…メガトロン…?」
不思議に思うオプティマスが訝しげに聞くとメガトロンは苦笑しながら抱き締めてきた。
「笑い話だがな…このまま貴様が我の子を孕まないかと思っただけだ」
「だが私達は…人間みたいに性行為で子孫を増やせないぞ?」
「分かっている。ちゃんと抜いてやるから少し寝かせろ」
「うん…」
そのままスリープモードに入るメガトロン。
(子供か…今の私にはサイドスワイプがいるが、もしも叶うならばメガトロンとの子供も…欲しいな)
メガトロンも望んでくれているのだと思うと、オプティマスのスパークがじんわりと温かくなった。

(終)

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