11月お題 | ナノ


11月12日:何年たっても誇れるものは(AT:ウルププ)



最近、どこかから視線を感じる。
それはジーッと背中を睨めつけるように生々しく感じるもので、決していい気分はしない。
しかし気配を感じて振り返ればその視線を感じなくなる。まるで振り返るタイミングを見計らったかのように、霧の如く消え失せるのだ。
代わりに視界に入るのは遠くで談笑している仲間達や、片隅でラチェットと談笑しているウルトラマグナス総司令官だった。
本星でも多忙を極める方のはずだが、時折視察と称してはエリートガードを引き連れてたまに地球を訪れるのだ。
そしてその視線は決まって彼らが来てから感じる。
その視線の意図は一体何なのだろう。
常日頃見られている、というのは自意識過剰だろうか。
鈍い自分でも分かる。それが嫌われている類のものではないぐらいは。
あれは、熱いのだ。
スパークが焦がれる程に。

(あ……)

互いのオプティックが合う。
深い青色に見つめられた瞬間、スパークの温度が急上昇したような気がした。


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