11月お題 | ナノ


11月8日:好きな時に始めればいい(AT:センププ)



センチネルは口では人間嫌いを豪語しつつも人間が作った奇妙な文化には何故か惹かれるものがあった。
11月11日。
とある東の島国が作ったポッキーの日とやらが何故かブレインから離れなれなくなり。
その日から気になって気になって仕方がない。
だったらそれを実行するしかないではないか。新しい事に目が無いセンチネルの行動原理は前向きであり、悪く言えば無鉄砲である。
それからの行動は早かった。またか…と呆れるジャズの視線など痛くも痒くもない。
目の前に微妙な笑顔を浮かべているオプティマスの肩に右手を置いて喜べ!さあやるぞ!ほら早く!などと満面の笑みを浮かべるセンチネルの左手にはトランスフォーマーサイズのエネルゴンポッキー。
「ポッキーは美味いよな?な、オプティマス」
「普通に食べてもいいかい?」
「ダメだ。今日はあれだ、二人で食べる日なんだよ!お前長い間地球にいる癖に知らねーのか?」
「ポッキーの日だろ?それぐらい知っているよ。1日早かったけど、昨日やったからね」
…何やらとんでもないことを当然のように話すオプティマスにセンチネルは固まった。
「…やったって誰と」
「秘密」
背後から謎の地鳴りが響きそうな程に真顔から険しい表情へ変わっていく。
そんな分かりやすい彼を面白そうに眺めながらオプティマスは口元に人差し指を当てて微笑んだ。


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