10月23日:幸せとの再会(ADV:ラチェット+バンブルビー)
願えば叶うものなのだな、とラチェットはプライマスに感謝した。
この星で再びオプティマスとバンブルビーに再開できるとは思っていなかったのだから、喜びもひとしおだった。
だが、再びまた離ればなれになるのも辛いものがある。
これからオプティマスや数十人のメンバーと共にサイバトロン星へ一旦戻らなければならないのだから。
「せっかく会えたのにゆっくり話す暇もなかったが悔やまれるな、バンブルビー」
「大丈夫、必ずまた会えるさ。それまでオプティマスをよろしく頼むよ」
「もちろんだ。だが行く前に、一度抱き締めてもいいかな?」
優しい顔で頼むラチェットに、バンブルビーは恥ずかしそうに照れる。
「えっ…俺、もう子供じゃないよ?なんだか恥ずかしいなぁ」
「分かっているよ。だから一回だけのハグだ。人間はそうやってコミュニケーションをやるだろう」
「…ん、分かった」
照れながらも両手を広げたバンブルビーを愛おしく抱き締める。
「ラチェットはやっぱりあったかいよ…」
「バンブルビーは逞しくなったな……」
「また会えるよね?」
「ああ、必ず」
ラチェットは抱き締める腕に力を込めた。
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