TFADV短編(10月お題) | ナノ


10月18日:ひとつずつ届ける(ADV:スワビー)




「なぁ、目を閉じて口を開けてくれよビー」
「何だ急に?」
「いーからいーから」
「何なんだ…?」

ニカッと悪戯っ子のような笑顔を浮かべるサイドスワイプ。
早く早くと急かそうとする。
バンブルビーは不思議に思いつつもオプテックを閉じて口を少し開いた。
その瞬間、スッと。極々自然に顔面にのっぺらとした何かがくっ付いた感触がしてバンブルビーの肩が跳ねた。
続いて唇がしっかりと柔らかく厚みのある何かに塞がれ、生温い何かが口を割いて口内に入り込んでくる。
間違いない。サイドスワイプにキスをされている。
しかも濃厚なやつを。

「ふっ…!んんっ…」
「ふはっ…やっべ、やっぱビーとキスするの気持ちいい」
「コラっ…急になにをすっ……ん、んふ…!んんん、ん〜〜!?」
《いーじゃねーか。減るもんじゃねーし》
(こいつ直接ブレイン内に通信を…!)
「ん、あっ……ん、ん…!」
《なぁ、このまま抱いてもいいか?なんか勃ってきた》
「ふっ…く……ん…」
《ば、バカ…!こんな場所でか?》
《んじゃ廃工場に行こうか。こないだちょうどいい場所、見つけたんだよね〜》
「ハァっ…ハッ…!」
《…またパトロールをサボったんだな?》
《ウッ…わ、悪かった悪かった。今度からちゃんとやるから、なぁ…いいだろ?今すぐビーと繋がりたいんだよ…》
《〜〜〜っ》

個人回線で会話し合う最中にも貪り合うような激しいキスは続いている。
気が付けば場の雰囲気に酔ったバンブルビーもサイドスワイプの首に両腕を回してキツく抱き寄せていた。
今さらNOなどと言い出せない状況である。
さて、サイドスワイプと2人で出かける言い訳はどうするべきだろうか。


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