TFADV短編(10月お題) | ナノ


10月16日:涙を拭える手で笑顔を呼ぶ(ADV:アンダートーン)




ああ、私は今幻を見ているのでしょうか?


先生が硬直したように止まったのを見て、危機を察した私は茂みから飛び出した途端に頭上からポッドが落ちて来たものですから、慌てて支えました。
…が、何分慌てて支えたもので上手く支えられず、あえなくひっくり返ってしまいました。
やっぱりマイクロンには重過ぎました。
それを見た先生の咎めるような声が降って来ましたが、明らかに怒りを含む口調ではありません。
それに驚いた私が振り向くと、駆け寄った先生の前にはなんとあの、亡くなったはずのオプティマスプライムが立っていたのです!
私は信じられない気持ちでいっぱいでしたが、何よりも先生が驚いたことでしょう。
その証拠に、とても嬉しそうな笑顔を浮かべて再会を喜んでいるのです!隣にはバンブルビーと呼ばれた青年もいて、どうやら彼も先生の戦友だったようです。
かつての友人に2人も再会できるなんて、まさに奇跡としか言いようがありません。
私は、やはりプライマスは存在しているのだと実感しました。
ああプライマス、私の願いを聞き届けてくれてありがとうございます。

先生、本当によかったですね。
これでもう寂しくないですよね。





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