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最終更新2021/10/15(詳細はUPDATE)

因果応報による異文化交流

北西部鈍りで喋るアイボリーの肌が気に入っていた恋人に、私の好きな所を言ってと、ねだられた事がある。

眠気も相まって、その時自分が何と言ったかは覚えてもいないが、恐らく在り来たりな言葉を寄せ集めた、気障な言葉の花束を送ったのだと思う。アレンジ次第で、つまらないカスミソウでも立派な贈り物になるものだ。

気を良くした彼女はシャワーを浴びると現れる雀斑の下、口紅を落とせば途端に発色の悪い赤土色の唇を吊り上げ、繰り返し尋ねてきた。


「ねぇ、私の事、どのくらい好き?」

女は一人の例外もなくプリンセストムボーイ、我儘なお姫様ばかり。男らしさを求める癖に従順でない男には癇癪を起こし、手も足も出す。
けれどそこが可愛いと思っていた。従順な女など面白味がない。少しの刺激はスパイスだ。何にせよ。

「この世の全てと引き換えても構わないくらい」

アイラブユー。
音にすると途端に短いその言葉に割り振ったルビ。それだけは覚えている。





『セックスが出来る程度には』


人の吐く言葉に真実など存在しない。












ああ、神よ。別にカトリックではないが今だけ問わせて貰おう、何故この世はこんなに面倒臭いもので溢れ返っているのか。
成田と言う名のエアポートは休日のセントラルパークが如く、人が鮨詰めの様に犇めいていた。地獄の様な夥しいまでの面倒な手続き、税関と言う名の試練を乗り越え、実に20時間に及ぶ移動時間さえ乗り越えて、今。


「帰りたい」

来日第一声は、丸一日の苦痛を無にする一言だった。ざわざわと不特定多数の人間による喧騒はどの国でも大差ないが、空気がまるで違う。これは異国だ。暑い。恐ろしく暑い。

「…30℃?日本は温度計も嘘を吐くのか、くそ。どう考えてもメキシコより暑いぞ!」

じーわじーわ、ああ、これはサウナに似ている。
何処を見ても黒髪黒目、極稀にブロンドも混ざっていたが、染めているのだろう。生え際が真っ黒だった。
奇妙だ。日本人の男は脇の毛まで黒い。それはともかく、何故生やしているのか。まさか下の毛も?と、恐ろしい想像に至り、頭を振る。悍しい事は考えない様にしよう。


「来る国を間違えた…」

己の判断の過ちを悔いても無駄だと判っていて、嘆かずにはいられない。


思い起こす事、数日前。
恋人「達」が修羅場を起こし、その内の一人がナイフを振り回した。いつか友人の誰かからお前はいつか刺されると言われた事があったが、現実になったのだ。
5人が掠り傷を受けた程度の事件では微動だにしないニューヨークは、ウォールマーケットが数年振りに大きく値を下げて混乱してはいたが、概ね平和だったと言えるだろう。俺以外は。

「愚弟。よくも家名に泥を塗る真似をしてくれたな」
「ウォールマーケットの下から数えた方が早い三流ビジネスホテル経営の我が家に、家名なんかあったのか?」
「撃たれたいのか?」
「…お兄ちゃん、ペニス以外にして」

中流大学卒業を経て名門大学の研究室で准教授と言う名の小間使いをしている兄は、3つ年上の姉に虐げられて育った所為か、8つ年下の弟には傍若無人のファッカーだ。
女同士6人の修羅場を「ちょっと」招いてしまった名門大学生の弟の股間に、真顔でトカレフの銃口を押し当てるのだから、欲求不満なのかも知れない。残念ながら、俺には180cmの兄に手を出す趣味はなかった。他人だったら話は別だが。

「学校には話を通してある。貴様が理事長夫人に手を出した事で、理事長は心を痛めていてな」
「…は?待て、何で…あちゃー。あのオバサン、喋ったのかよ!自分からしつこく迫ってきた癖に…」
「理事長が興信所を雇っていただけだ。己の愚行を人の所為にするな馬鹿者」
「う、撃たないで!」

一回り近く離れている姉は、俺には甘かった。
母が早くに亡くなっていたから俺には姉こそ母親の様なもんで、仕事はまぁまぁ出来るが家事能力皆無の父親には頼らず、俺は姉に頼って生きてきた所があった。早い話がシスコン。
然しその愛する姉も俺が15歳の時に嫁いでしまい、父親の事業を手伝っていた姉と従業員だった義兄の姉夫婦は、俺の高校卒業と共にシアトル支社に転居していった。

シスコンだった俺は寂しさを埋める為に、あれやこれやと女へ手を出し、時々男にも出したが、常時100人近くの恋人が居るまでに成長。
愛には自由な姉もその夫である義兄も、俺の武勇伝を聞く度に誉めてくれたものだ。


然し、ニューヨークの奇跡とさえ謳われる華やかにして美しい俺とは違い、身長こそ平均値だがくすんだシルバーアッシュの髪と輝きのない濁ったヘーゼルの双眸を持つ兄はと言えば。

三度の婚活パーティーを経て連敗続き、住み慣れたマンハッタンで路地を間違えスラムに迷い込み、レイプ・恐喝、果ては殺されそうになった事もある逸材だ。
スラムを統括しているマダムが俺のLINE友達じゃなかったら、兄貴は間違いなく今頃天使になっていただろう。寧ろそうなっていた方が俺の為には良かったのかも知れない。化けて出てきそうだが。

『ほ、ほとぼりが冷めるまで?』
『そうだ』
『キンキンに冷えたら帰ってきても良いんだな?』
『そうだ。すぐに荷物を纏めろ愚弟、ステイ先は俺が世話してやる』

そんな兄に拳銃を突き付けられて脅された俺は、暫く海外に行けと命じられ、拒否権はなかった。
理事長がしれっと俺を暗殺しようとしたからだ。嫉妬に狂った男って恐い。

仕方ないのだろう。何せその理事長も俺の恋人の一人だった。夫婦揃って恋人「達」だったのだ。我ながらしくじった。嫁さんに手を出すつもりはなかったんだ、本当に。円満なキャンパスライフの為に理事長を陥落しときたかっただけで。嫁さんはあれだ、想定外。
誘いをシカトしてたら退学させるぞと脅されて、仕方なく、そう、俺も被害者なんだ。それをあの兄貴め、ありもしない家名だの何だの、結局の所、理事長の機嫌を損ねて辞めさせられたくないだけだろうに。

「俺が理事長に紹介してやったから就職出来た癖に…恩を仇で返しやがって…」

2年前までダサい三流大学の講師だった兄貴を今の勤め先、つまり俺の通う大学で働ける様に計らったのは俺だ。
あの時は「有難う自慢の弟よ」なんて涙を流して喜んだ癖に、掌を返しやがって。いや、兄貴はあんな人間だ。馬鹿な癖にプライドが高くて、欲求不満な癖に選り好みして未だに童貞。多分。

ほとぼりが冷めるまで、とは、いつなんだ。
兄貴の「イエス」のルビはきっと、「二度と戻ってくるな」だったのではないだろうか。アーメン。
奴はジューダスだ、憎むべきイエスの敵だ。

「おい」
「やっぱ帰ろう。どっかのハニーの所に匿って貰って、ほとぼりが冷めた頃にしれっと戻れば良いだろ」
「おい。アンタ、ショーン=ハミルトンだろ」
「…は?」

何処からか声が聞こえると思ったら、随分下の方に刺々しい黒髪が見えた。イントネーションは大分違ったが、何となく俺の名を呼ばれた気がする。
薄い二重の、目付きの悪い日本人だ。目付きが悪い癖に、身長は俺より20cm以上低い。こりゃ姉ちゃんより小さい。とんだ餓鬼だ。

「What?」
「あ?」

睨まれた。
日本語はカリキュラムの調整で仕方なく採ってはいたものの、真面目に受けた覚えがないので、つまり全く判らない。テストなら何となる程度だ。
前に付き合っていた日系アメリカンの彼女に「下手くそ」と笑われた事があるから、尚更喋りたくない。
おはようと「ぶっ殺す」だけは言える自信はあるが。因みに、どちらも俺が彼女に言われた台詞だ。

「あ、あー…何だっけ、アーユー、ショーン=ハミルトン?あ、違う。ミ、ミスター、ハミルトン、さん?」

ファミリーネームの部分は発音がまるで違ったが、俺の名はアジアンにも難しくはない。だから聞き間違えはしなかった。

「Sure, who are you?(そうだけどお前は何?)」
「え?フー…?あ、ああ、そっか。俺はアンタの…ホームステイ先の、宝田高良。タカラ=タカラダ」

ああ、この舌を噛みそうな名前は心当たりがある。あの糞冷血兄貴が大昔、一ヶ月程ホームステイした時に世話になった家だ。
実の所、日本は我がアメリカの友好国中の友好国、先進国も先進国、都会だし多民族が暮らしている。英語でも通じるだろうと舐めて掛かっていた節があるのは認めよう。ネイティブジャパニーズ、判んねー。中学高校と日本語の授業を受けてきた俺だが、何とか記憶の引き出しから掻き集めた言葉を繋げる努力を試みる。

「タカらさん、初めマシテ」
「っ!はっ、初めまして!」

上出来だ。
通じた、と言う安堵でこっそり息を吐けば、それまでの敵意ありげな顔が、満面の笑みで染まる。幼い顔立ちが益々幼く歪んで、俺は息を呑んだ。

「Cute」
「へ?!」
「かわいい」

最近、女共が良く言う単語だ。今やこの日本語は西海岸からニューヨークまで、何処でも通じると言う。本当かどうかは知らん。

「か、可愛い?!俺が?!」
「Yes, you look so cute.」
「っ」

ああ、真っ赤だ。
さっきまでの刺々しい雰囲気は、緊張していただけらしい。

「You are amazing.(素敵だね)」
「え、え?な、何、今なんて?!」
「タカラは、あー…かわいい、それと、カッコイイ、デスネ」
「えっ」

日本語のナンパ会話なんか知らねーから何とか単語を繋げれば、タカラは真っ赤な顔ではにかんだ。やばい、これは本当に可愛いんじゃないか?男だけど。

「あ、あの、ショーンは大学生なんだろ?俺は社会人だけど…あの、ショーンが通う事になる大学の事務員なんだ」
「?」
「あ、判んないか…。とりあえず車あるから、ついてきてくれ。えっと、カモン、OK?」
「Right.」
「姉ちゃんは英語出来るんだけど、俺は喋れないんだ。あー…I can not speak English. OK?」

だろうな。判ってた、タカラは英語が喋れない。でもまぁ、俺も日本語判んないから責められないだろう。何となく雰囲気でついてこいと言われているのは判ったので、大人しく従う事にした。



でも、タカラがハンドルを握ってた事だけは、どうしても信じられなかったのだ。











と、まぁ、半年前の自分を思い出しつつ、大学の歩き慣れた廊下を闊歩しながら欠伸を噛み殺した俺は、きゃあきゃあと騒がしい女子から手を振られて振り返しつつ、事務室のドアノブに手を掛けた。

「ちーっす、愛しのショーン入りまーす。迎えにきたよタカラ」
「っ、何が愛しのショーンだ!お前の日本語は間違ってるって言ってんだろ、直せよ!」
「いやーん、ハミちゃん情熱的ぃ」
「宝田の癖にハミちゃん苛めてんじゃないわよぉう」

日本の大学の事務員は、大半がオカマ。
と言う事実はない。バドミントンと言うマイナースポーツをやっていたタカラの先輩達だ。比較的休みの自由が利く事務は代々、大学のOBばかりが就職している。お陰様で、初日から遠慮なく通い詰めてきた俺に、日本語と口説き文句を叩き込んでくれた恩師達でもあった。

「往生際悪いぞ宝田ぁ、そろそろ掘られとけよ」
「そうだぞ宝田。こんなイケメンに好かれるなんて、お前の人生だと最初で最後だぞ」
「余計なお世話ですっ、放っといて下さい、先輩方!」

怒鳴るタカラも可愛い。最近はどんなタカラも可愛くしか思えない俺は、多分病気だろう。
この事務室では、タカラ以外はそれなりに英語が喋れたので、俺がタカラに興味がある事は皆、初めから知っていた。同級生にも隠さず話しているので、俺のタカラ愛を知らぬ者はない。だと言うのに、何でタカラは嫌がるんだろう。

「俺が日本語を覚える度に嫌がるレベルが上がってる。何でだ」
「やぁだ、ハミちゃん、これはツンデレって言うのよ」
「そうよぉ、ツンとしてデレッと蕩けちゃう、恋愛テクなの!嫌ね、25歳にもなって童貞の癖に」
「聞こえてますよ!!!」

5時、帰宅時間になった途端立ち上がったタカラは、真っ赤な顔で鞄を掴むと、お先に失礼します!と怒鳴りながら出ていった。どうせまた、バドミントン部へ顔を出しに行くのだ。

「はぁ。シャトル叩いて追っ掛けて、あんなん何処が楽しいんだか…」
「おいおいハミー、そのバドに青い春を捧げた俺らの前で言ってくれるな、アメリカンめ。そんな野郎に可愛い義弟はやれんな」
「そんな宝田のケツ追っ掛けて、いつかアンアン言わせたい癖に。ハミー、おじさんにホモは判らないけど、宝田を泣かせたら判ってんな?あれでも可愛い後輩の後輩の後輩なんでね」

オリンピックの日本代表選手だった事もある事務室で一番偉いオッサンに言われて、何度目だと忌々しく思いつつ、肩を竦めながら頷いた。
もう一人、タカラより2歳年上のオッサンは、タカラの姉ちゃんの旦那様だ。数年前までは実業団に居たらしいが、怪我が原因で退社し、此処へ再就職したらしい。

「はいはい、ラジャー。俺がタカラを泣かせるとか有り得ない。それよりアンアンて何?」
「やぁだ事務長、ハミちゃんって意外とピュアピュアー!」
「そうねぇ、アタシみたいな汚れた大人には眩しくて直視できなぁい!」

何はともあれ、自由な校風が売りのこの大学では、LGBTの垣根など皆無に等しかった。何せ鬼ババアと名高い教授が腐女子。時々こっそりタカラとの進展具合を聞かれたりもする。残念ながら何の進展もない。



今までは目があったら即セックスしていたから、どうしたら進展するのか全く判らないのだ。悩んだ挙げ句兄貴に電話相談したが、ざまあみろと鼻で笑われただけ。あの時だけは殺意が芽生えた。

「ねー、タカラ。早く帰ろ」
「先に帰ってて良い。俺はアイツらにラーメン奢ってやる約束してるから」
「…やだ、俺も行く。ラーメン行く」
「お前、麺啜れないだろ?おまけに猫舌だし」
「…」
「…判った、奢ってやるからキスしようとすんな!」

畜生、ガードが固いぜジャパニーズ。
どうなってんだ、片言の日本語だった頃は照れながら毎朝キスに応じてくれた癖に、今じゃ頬も駄目なんて。これじゃ進展所か後退してる。

「恨みます…お姉さま…」

タカラの姉は鬼ババア教授の同類だ。
お陰で幼い頃からBLに抵抗しかないタカラは、本命の高校に落ちて滑り止めの男子校に入学してから加速度的に男嫌いになり、実の姉の所為で女嫌いにもなり、25歳になるまで恋愛をした事がないと言う。5歳でファーストキスを溝へ捨てた俺とは雲泥の差だ。9歳で童貞を捨てた俺なんか、タカラにとっては人外なのかも知れない。
何せその話をしてから、一緒に寝てくれなくなった。タカラの部屋に居座ってる俺は、今やベッドの下に追い払われている。

日本の部屋はとても狭い。
8畳と言う単位の部屋は俺の実家の風呂より狭い。そんな部屋にセミダブルのベッドが一つ、175cmの小さいタカラとぎゅうぎゅうに抱き合って寝てた頃は幸せだった。
今の俺はジャパニーズベッドで一人寝だ。196cmの俺の足は布団からはみ出ているが、タカラはベッドに上げてくれない。

「はぁ。諦めるしかないのか…」
「あっ、コラ!諦めるな!ダブルスだからって相棒に任せてないで最後までシャトル追い掛けろ!落ちる寸前まで諦めるな!」
「…」

タカラのバドミントンへの情熱は、俺の心を奮い立たせた。毎日これだ。日本語が理解できるようになってからは、俺はタカラと言うシャトルを追い掛けるコート上の侍なのだ。
苦手なラーメンだって、フォークで喰ってやる。あんなものスープパスタみたいなもんだ。啜れないだけで味はうまい。特に豚骨ラーメンはやばい。匂いが苦手だ。味はうまいが。

「タカラ」
「は?何だよ、俺は今忙しい。見て判らないか?」
「俺だって忙しい。タカラがあっちばっか見て、心がハラハラしてドキドキして忙しいんだ。どうして判らないの?」
「はぁ?だからそれは気の迷いだ、忘れろ。男は男にハラハラはしてもドキドキはしない。そりゃ、試合中はするけどな」
「タカラはバドミントンと結婚するつもりなの?」
「気持ちはな」

あーあ。
運動が得意ではなかったタカラが唯一得意だった球技。いや、あれを球技と言うのかは謎だが。

「判った、じゃあ俺は愛人で我慢するから」

俺は真面目にそう言った。
タカラは吊り気味の真っ黒な眼を見開いて、何故か俺の頭を撫でてきたのだ。

「お前の誕生日プレゼントは最新の英和辞書買ってやるからな」
「は?辞書なんかWikipediaで十分でござる」

何でタカラが笑ったのか、俺には理解出来なかった。
久し振りに兄貴が電話なんかしてきたので、殺すぞと日本語で呟き続けたら、ちょっと気が晴れた気がする。



「何かお前、最近楽しそうだな?」
「兄貴が日本語を教えてくれたんだ。タカラ、タカラのシャトルを俺に下さい」
「は?良いけど、ほら。一個で良いのか?」
「違う、そうじゃなくて、今のはヒルなんだ!」
「ヒル?!…もしかして比喩?」
「何で通じないんだよ糞兄貴、今度こそ殺す」


ああ。
セックスしなくても胸が苦しい。

これをどう伝えれば良いのか、日本語は難しいと思う。
バドミントンのラリーよりずっと難題だ。

「ハミ、がんば」
「めちゃくちゃホモだけどな、ハミ」

因みに、タカラが天然過ぎるだけだと気づくまで、数年懸かる事になる。
バドミントンの選手の腕力はゴリラだ。それを知るのは数日後、無理矢理押し倒したりしてはいけない。


殴られた俺の痣だらけの写メを見て、兄貴が爆笑した。
いつか殺す。

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*めいん#
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