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=第一の寵姫(3)=



「…んっ、」


開いた口から覗く白い歯が、遠慮がちに王の下穿きを咥えた。餌皿に鼻先を擦りつける犬のような動作で器用に下穿きをずらしていく**に、満足げな笑みを浮かべた王がわずかに腰を浮かしてその動きを手伝ってやる。


「…っ…あ、」


現れたモノはまだ柔らかい。にもかかわらず、産まれたままの姿でもう既に十分目を奪われるほどの存在感があった。その眼前の光景にどこかうっとりとした表情を寄せながら、**がそっと舌を伸ばす。

まだ勃ち上がっていないソレに顔を埋め、懸命に舌を這わせる姿は滑稽だった。いつものように両手を使うことは出来ない。焦れったさを感じながらも、必死に頭を前後左右に動かす**。そんな彼女の様子を、さも愉しげに見つめる王。

元来、素直で真面目なところのある彼女の一途な想い――それは王の歓心を得るためなら形振り構わない、という真っ直ぐな行動へと繋がった。
そんな従順な彼女だからこそ王の"お気に入り"であり、それ故に"その枠"を飛び越えることが出来ずにいる、とも言えよう。


とは言え、所詮囲われた奴隷である彼女に出来ることといえば―…王の望む仕草で、視線で、言葉で、彼に悦びを与えること。そして絶対の忠誠を示すことだけだった。


努力の甲斐あってか徐々に質量を増し角度をつけていく陰茎に、**は恥じらいながらも染まる頬を緩ませ小さく笑んだ。窺うように見上げた先―促すように細められた視線を合図に、**の赤く色づいた唇が縦に大きく開く。


「ふっ…ん、む…っ」


象牙色の滑らかな肌はしっとりと汗ばみ上気する。ぺたりとはり付いた髪の毛もそのまま、徐々に勢いを増しながら上下に動けば。しっかりと咥え込んだソレが**の気道を塞ぐ。しかしその苦しささえも王から与えられているものだと思えば、彼女の躰は歓喜の蜜をその奥深くから湧き上がらせるのだった。


「ん…っふ…むぅ…、……ぁッ!」


王の熱をたっぷりと咥内で味わいながらも、膝立ちの姿勢でもじもじと腰を揺らす**。腹の前で交差する形に絹布で縛られた手首―その指先がじくじくと爛れるように熱を持ち始めた、彼女の敏感な場所へと触れた。

それは、不意に姿を現した雌の本能。小さく漏れた嬌声は、王への奉仕中に自らの悦びを得た罪深き歓喜の音色だった。


「おい」
「…っ、あ…」


乱暴に髪の毛を掴むと、咥内に含まれた自らの熱をいともあっさり抜き去る王。咥えるものを失くしぽっかりと開いた穴からは、だらしなく唾液が流れ落ちる。


「誰が弄っていいと言った」
「…っ!も、申し訳ございませんっ」


鼓膜を揺らす咎めるような声色に、思わず息を呑む**。腰を屈めた王の舌が耳の輪郭をなぞる。そして下ろしたままの細い手首を掴み上げた。


「行儀が悪いのはこの手か?」
「あっ…ぅ…お、許し…を」
「そんなに指がいいなら、見ていてやるから自分でしてみろ」
「そ、んな…ぁっ!」


口端を吊り上げながら下準備だと言わんばかりに、捕まえた**の指先にゆっくりと舌を這わせていく。それは指全体を包み込むように吸いついたり、付け根から指先までを丁寧に舐っていったりと、快感を引き出すような計算尽くの動き。もちろんその間も、王の鋭い視線は彼女を捕えたままだ。


「…んっ、ぅ…ぁ、」


指先への愛撫でさえも、王の手によって作り上げられた**の躰は過敏に反応する。それはまるで思い通りの、よく出来た"人形"のようだった。
伏せた睫毛を震わせながら、**が与えられる刺激に肩を竦めていると―不意に大袈裟な音を立て、唾液まみれの指先が生温い空気に晒される。


「…ほらどうした。お前の恥ずかしい姿、見せてみろ」


ニヤリと笑んだ王の吐息が耳にかかれば、魔法にかかってしまったかのようにスルスルと**の手足は動いてしまう。身も心も溺れきった彼女を操ることなど、王にしてみれば赤子の手をひねるよりも簡単なことだったのかもしれない。

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