「シロー!坂ノ下行こーぜ」

「んー、」

入学式もオリエンテーションも終わり、
4月半ば。まぁまぁな高校生活である。

いや、ぶっちゃけ不便。

まあ地下鉄や私鉄、JR線が入り組み分単位で来ていた電車はないしバスは15分や30分に1本だし。チャリが俺の相棒と化すのは必然で早かった。

部活はジジババが心配だし
さしてしたいと思う部活もないので保留。
ちょいちょいバスケ部から絡まれるけど、まあ強制的ではないのでほっとくに限る。

「シロはさー、もうバスケしないの」

とかいってたらこれだー

「んー、バスケはもうちょこちょこやる位でいいかなー」

「えー。くそぅ、週2でしかやらない奴にコテンパンにされる現役とかやだーぁ!」

「そりゃー中学時代部活鬼だったからねー
始めて1ヶ月の奴には負けませーん」

あはは、と笑ってやる。
さすがに全中三連覇したやつとド素人である。ここで負けたら赤司におやつコロッケである。ガクブルだ。

「お、肉まんある」

「えー、ピザまんはー?」

「ンなもんあるかボゲェ」

坂ノ下につくとここ一月で仲良くなった繋心に文句を言うとボゲっていわれた。

「おばちゃーん!繋心サボってるーー!」

「あああああぁあ」

ちょっとイラッとしたので店の奥にいる繋心のお母さんにチクる。繋心!って怒られてるざまぁw

昼メシはカップ麺でいーや。
お湯は坂ノ下にあるしね。ここで食べてこ。

「あれ、シロはラーメン?」

「ん。ジロちゃんはパン?」

「えー、シロラーメンならオレもラーメン!」

「なんで」

「だってラーメンの匂いとか飯テロだろ!
パンだけじゃ足りねぇしおにぎり買ってくる」

おばちゃーん!おにぎりもー!
なんて言いながらレジに行く。
パリパリとフィルムを剥がして化学調味料を取り出しお湯を注ぐ。

「あれ、武ちゃんだー。どうしたの?」

入口の外には教科担当の武ちゃんが隠れきれていないのにこっそりとこちらを、というか繋心?を見ていた。




top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -